どうもごんざです。
日々ブログにいろんなことを書いています。

同じ内容でも、いつどんな状況で、どんな精神状態で読むかによって、納得度が違ってきたり浸透度が違ってきますよね。

日々の演奏でも同じことが言えます。

楽器吹きや指導者の中でたまに話題になる「いつも音楽優先で演奏すれば技術的なことは全部後から付いてくるのか」。

なかなか悩ましい問題のように聞こえますが、答えはシンプルで「時と場合による」です。
自分の過去の経験をもとに掘り下げます。

音楽のこと「だけ」考えて演奏するのは楽しいけど苦しい

「常に音楽のことだけ考えて演奏しよう。ほら、楽しいだろう?」

過去にこういうレッスンを何度も受けました。音楽のことだけを考えて演奏するのは確かに楽しい、スッキリする。
ああ、音楽っていいなあ、って思える。

でも過去のぼくは「音楽のことだけ」考えて演奏するのではうまくいきませんでした。そこに居続けるための演奏スキルが圧倒的に足りていなかったんです。

 

山の頂上から見る景色は確かに美しい。

レッスンではそこまで引っ張り上げてもらえる。でも、うまくいきませんでした。素足で半袖半ズボンで登山はできない、というか。

しっかり装備をして山に登るように、ある程度楽器を吹くためのスキルがないと「音楽のことだけ」を考えて演奏していると(やりたい音楽はあるけどできない、苦しい)に陥ります。

こういったときは技術的な練習が必要なのだと過去の自分はなかなか気付くことができず、何年も苦しい状態が続きました。

そしてその後装備を整えよう、と別の先生にレッスンを受けたんですが、それはそれでまた別の苦しさがありました。

技術的なことだけ考えて演奏するのは苦しいけど役に立つ、でもそこに音楽はない

音大卒業後思うように楽器が吹けず苦しいとき、技術的なことを1から面倒を見てくださる先生のレッスンに通い始めました。今までやってきたことを全部一度捨てたんです。

マウスピースは口のどこに当てるのか一番振動しやすいのか?
割合は?
楽器の角度は?
密着度は?
下アゴの張りは?
いい音色とは?
fやpを効率よく演奏するためには?

仕組みを専門的に学んだことはなかったのですごく勉強になったし、自分の演奏スタイルの再構築のために役立ったけど、この期間は内容だけで見るととにかく苦しかった。

メカニックなことだけが気になってくると「できているかできていないか」チェックばかりになって、そこに音楽はなかった。でも必要なことなんですよね。

どちらかだけではなくバランスよく

以前書いたハイトーンの練習は音楽的意図を持って演奏することでより吹きやすくなる!という記事中で紹介したバジルさんの、

ハイトーンに限らずどんな演奏をするときでも音楽的意図を持つことが大切です。それがたとえたったひとつの音だとしても!

これ、本当に大切なことです。
でもこれだけでは足りなくて。

本当に音楽のこと「だけ」考えてすべてがうまくいくのは「もともと吹ける人」だけ。これは間違いないです。もともと吹ける人ではないぼくは、いつもバランスよく両方を考えて演奏したいな、と思いながら演奏しています。

理想は、音楽的意図を持っていつも練習しながら、技術的なプランも持って同時進行する。なのかなあ今の所。これも日々変わっていくこと。今は音楽的意図がもっと欲しい、今は技術的にこんなことも考えてみよう。という感じで。

おわりに

演奏がかなりのレベルに到達しない限り、音楽のこと「だけ」を考えるのではなく、どちらも考える必要があるでしょう。

知り合いのオケのホルン奏者は「息を入れたらあとは歌うだけ」と言ってましたが、なかなか・・。

昨日より今日。今日より明日。
日々バランスをとりながら、その時々で必要なものを選んで使っていく。これがいちばんの近道じゃないかなあ。

悩みながら楽しんで、今日も楽器を吹こう。

 

 

それではまた。

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ABOUTこの記事をかいた人

ごんざ ゆういち

国立音楽大学卒業。ホルン奏者。講師。 自身が長い間、心身ともに不健康な状態で音楽と関わってきた経験から「健康的に音楽と関わる」をコンセプトに多方面で活動中。 現在アレクサンダー・テクニーク勉強中。