ホルン奏者が感じている細かすぎて伝わらないホルンの魅力

horn

ホルンて楽器、どんなイメージがありますか?

吹奏楽経験者なら「後打ち大変そう、地味」

ゲーム好きなら「モンハンかっこいい」

オケが好きな人なら「朗々と吹くのかっこいいし目立つよね」

Sexy Zone好きな人なら「佐藤勝利くんが吹いてるやつ」

こんなところでしょうか。
最近はドラマや映画などでも楽器がよく登場しますよね。

ではホルン奏者はどう思っているのか?

「なんでもないロングトーンひとつが美しい楽器」

こう思っています。
力強い演奏ややわらかなフレーズももちろん好きですが、なんてことないのばしの音ひとつ、和音ひとつがたまらなく好きです。

ホルンの力強い演奏

オーケストラでホルンセクションで演奏するとこんな力強い響きがします。

チャイコフスキーの交響曲第4番冒頭。
かっこいいですね。

ホルン1本でも力強く、朗々とした演奏もできます。

楽器が完全に鳴りきったホルンサウンド。最高ですね。かっこよすぎ。

ブラームスの交響曲第1番、曲中の一節です。

静かな場面での響きも秀逸

若かりし頃の師匠が吹いているこちらの動画。本当に美しいホルンサウンドをお聴きください。

1分14秒からどうぞ。

録画でこのクオリティですからね。。
ホールではどれだけ美しかったんでしょう。

アンサンブルも超かっこいい

吹奏楽だと目立たない楽器と思われがちですが、ホルンアンサンブルとかもうね、泣けます。

はじめて聴いたときはめちゃめちゃ感動しました。今でも元気ないときに聴くと元気になります。

他にもいろんな曲があるのでいろいろ聴いてみてください。

それでもこういう瞬間が好き

どれもすばらしいし、ステキなんだけど。
こういう美しさもあるんです。

最初、よく聴いてみてください。
ホルンのAの音のロングトーンからはじまるんです。
なんでもないのばしの音に聴こえるかもしれませんが、そういう音こそ難しい。大学2年のときこの曲を演奏してこの冒頭の、本番で緊張のあまり失敗したのを思い出しました。

それは置いといて。

このホルンのロングトーンが秩序をもたらすというか、世界のバランスを担っている、みたいなのがたまらなく好きなんですよね。

オーケストラの曲中では結構出てくるのですが、ここまで目立たないので、出てきてもうっかりすると聞き逃してしまったりしがち。でもこういう細部にこそ神が宿るといいますか、本当に好きなので紹介しました。

ボロディン作曲のオペラ「イーゴリ公」より「韃靼人(だったんじん)の踊り」でした。

もうひとつ超有名どころを。

ベートーヴェン作曲の「交響曲第九番」です。

この冒頭もホルンが吹いているんです。
よーく聴いてみてください。

とてもとても静かにAとEの音を吹いています。
この「世界はここから始まった」みたいな感じがたまらないんです。超シビアなので絶対吹きたくないですが、聴いてる分には大好きなポイント。

おわりに

おそらく一般的ではないマニアックなところを紹介しましたが、ぼくはこんなところに喜びを感じながらホルンを吹いています。

ホルン2本のオクターブの和音がぴったりはまった時とか、本当にステキな響きがします。ホルン吹いててよかったー!ってなるんです。

オーケストラの演奏を聴くとき普段と違った聴き方をするのもおもしろいですよ。

ホルンソロとかオーケストラとか魅力的な演奏は山ほどありますが、今回はこのCDをおすすめしてホルンの魅力の紹介を終えます。

 世界最高峰のホルニストたちによるホルンアンサンブルのCD。めちゃめちゃ素晴らしいです。

それではまた!

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2件のコメント

ホルンの聴きどころ満載で気に入りました。
私みたいな一般人で単なるクラシック音楽ファンが見ても
面白いと思いました。吹奏楽部や管弦楽部でホルンを吹いて
いる学生さんたちにとってはこのうえないモチベーションに
なると感じました。ホルンを吹く人、頑張れっ!

やはりホルンアンサンブルは音楽の頂な感じがしますね!(僕なんかが音楽語ってすみません)やっぱりハーモニー楽器って良い!

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