満席!4/20.21 大阪にて第30回出張レッスン

金管セクションを代表して言いたい!「合奏中に一人吹かされている時、頼むから前の人たち振り向かないで」

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どうもごんざです。
合奏中に金管セクションが日々感じている「身内の視線が一番怖い問題」。

その試練は中学校の吹奏楽部から始まり、高校、大学、社会人、プロの現場でも多くの金管セクションの心の寿命を縮めています。

 

木管楽器の方々や弦楽器の方々、合奏中やリハーサル中に、例えば、「そこ、ホルン吹いてみて」って指揮者がホルンに指示を出してホルンだけが吹いているとき、何気なくその人の方見てませんか?

一度は見たことありますよね。

それです!

その何気ない視線が!

それが金管セクションを苦しめているんです!

ピックアップされること自体は誰にでもあるが、場所の問題

吹奏楽やオーケストラなどで演奏する場合、リハ中などに「ちょっとそこのパートだけで吹いてみて」「一人ずつ吹いて」って指揮者に言われることがしばしばあります。

これ自体はよくあることなので問題ないというか、個人的にはうれしくはないですが仕方ないかな、と思っています。

バランスを聴いたり、合奏で埋もれている場合にどれくらいの音量で吹いているか聴いたり、そもそもちゃんと吹けているの聴いたり(⁈)必要なことってやっぱりありますから。

問題は座っている場所の問題なんです。

振り返りたくなるセッティング

吹奏楽だと弦楽器の場所に木管楽器、奥の2列に並んでいるところに、金管セクションが並ぶセッティングです。

このセッティングで、合奏中に金管がパートないしは一人で吹かされると、当然他のパートはヒマになりますから、ついつい音のする方を見ちゃうんですよね。

でもそれが、金管セクションにむちゃくちゃプレッシャーをかけてるんです。

お客さんが聴いている緊張感とは別の緊張感

独特の緊張感があります。

いろんな学校にレッスンに行ったときに生徒が、「合奏中に吹かされている時のみんなの視線がこわい」「耐えられない」そんな風に悩んでいる話もよく聞きます。

ジッと見られることに慣れていない

一部見られることに快感を覚え、高揚感を感じる人がいるのは知ってますが、そういう人は喜んで吹けるので最高ですよね。

でも多くの人は、大勢の視線に慣れていません。街中でも視線を感じるとパッとそっちを見たりしませんか?

たまに誰かにジッと見られてたら(私何かしたかな)とか(気持ちわるっ)って思うじゃないですか。

それが合奏中に日常茶飯事な感じで起きると考えてみてください。しかも身内とは言え大勢の視線を浴びるんですよ?

ああ耐え難い!

気になって演奏に集中も難しくなります。

見られる場所にいないからわからない

なかなか金管やパーカッション以外の人にはわからないことでしょう。木管の人は(背中に視線を感じる)はあるかもしれませんが、実際に大勢に見られるってことはセッティング上ないですからね。

ぼくは自分が一人で吹かされているとき、浴びる視線がどうにも苦手なので、他の人が一人で吹いているときはなるべく他ごとをするようにしています。見なくたって音は聞こえてきますしね。

見られる側も発想の転換も必要

でもこの問題は見る側だけの問題でもありません。見られる側の発想の転換も必要です。

見られることになかなか慣れないものですが、こんな風に考えてみるのはどうでしょう。

見てくる人はあなたに敵意があるわけじゃない

見てくる人たちはみんな(間違えないかな)(あいつあんな演奏してやがる)こんなこと思っているわけじゃありません。

音がしたら(なんだろう)ってそっちを向くのは人間だって動物だって自然なこと。

応援の意味で見てくれてるってこともありますよね。

だから安心してください。
みんな仲間。

取り出して吹くよう指示を出した人だって(あいつに恥をかかせてやるぜウヒヒ)とは思っていません。

 

みんなで一緒に音楽をつくろうとしてる仲間の中にそんなことを思う人がもしいたなら、その人が間違っています。

おわりに

わかっちゃいるけど見たくなる木管や弦楽器の方々。
見てくる人たちに敵意はないってわかっていても気になる後ろに座っている人たち。

お互い思うことはあるでしょうが、金管セクションで悩んでいる人は意外と多いんだよ!ってことを伝えたくて。

誰かがプックアップされて吹いているとき、あえて他ごとをしているやさしさ。あえて見ないという選択。

ほんのほんのちょっとした気遣いで演奏者は救われるんです。

何気ない視線が誰かを緊張させているかもしれないって話でした。

 

 

 

それではまた!

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