どうもごんざです。
ぼくは長年唇の腫れに悩まされて随分困っていました。その主な原因は金属アレルギーだったとある時にわかったんですね。
そしてつい先日、マウスピースをダイヤモンドコーティングのものに替えてからほぼほぼ症状は出なくなって、唇の腫れは解決したかに思えました。
が。
金属アレルギーの唇の腫れ方とは少し違った形で、症状はまだあったんです。荒れというかいうか腫れというか。
なんで?
となるわけじゃないですか。
はぁ戦いは終わったはずなのに、まだ残党(?)がいるのか、なんなのか。さっぱりわからん。
けどここまできたらとことん突き止めたい。原因が知りたい。内心は(いい加減にしてくれ)でしたが、調べ続けました。
そこで花粉の影響で唇が腫れる(荒れる)ことがあるっていうのも分かり、これに関しては時期的なものだったので「まあそういうこともあるんだねー」という感じだったのですが、まったく知らなかった身体の仕組み?的な部分の影響もあるとわかったので、今日はその話。
金管楽器奏者は「唇のバリア機能」が慢性的に低下している可能性がある、らしい。
知ってましたか?
ぼくはそもそも「バリア機能」って言葉さえ知りませんでした。
で、機能を知って対策を講じたら、唇のコンディションが体感かなり安定してきたんです。今日は調べたことをシェアしますね。
目次
「バリア機能」って、そもそも何?
「バリア機能」とは、肌や唇の表面が外からの刺激を防ぎ、自分の中の水分を守るチカラ、のことです。
たとえば、雨の日にレインコートを着ると体が濡れないように、肌にも「見えないコート」のようなバリアがあるんです。
このバリア機能のおかげで、
• 汗をかいても肌がボロボロにならない
• 風が吹いても乾燥しすぎない
• 雑菌が体に入りにくい
といった状態が保たれています。
唇のバリア機能は、実はとても弱い
実は、唇は体の中でも特にバリア機能が弱い場所。
なぜかというと、
• 肌の一番外側(角質層)が唇はとても薄い
• 汗をかく「汗腺」や、うるおいを保つ「皮脂腺」がほとんどない
• 食べたり、しゃべったり、よく動くのでこすれやすい
こうした理由で、唇は乾燥しやすく、荒れやすく、傷つきやすいのです。
バリア機能が壊れるとどうなるか
バリア機能がうまく働かなくなると、唇にはこんな変化が起きます。
• 乾燥してカサカサになる
• ヒリヒリしたり、皮がむけたりする
• 小さな傷ができやすくなる
• 食べ物やマウスピースの刺激がしみる
これは雨の日にレインコートが破れてしまい、体がびしょ濡れになるような状態。
つまり、バリア機能がうまく働かなくなる=唇の「守る力」が落ちているということ。
お肌のトラブルはバリア機能の低下からきている、みたいな話は特に女性の方は聞いたことがあるかもしれません。
ホルン演奏とバリア機能の関係
ホルンや他の金管楽器を吹くとき、唇は楽器の一部。マウスピースに唇をぴったり当てて、振動させて音を出しますよね。
このとき、唇には
• 圧力(マウスピースの押しつけ)
• 摩擦(唇が動く、滑る)
• 振動(唇そのものが震える)
• 乾燥(長時間口を使う)
• 唾液や水分による影響
など、とてもたくさんの負担がかかります。バリア機能が健康なときは、この刺激を跳ね返してくれます。
でも、バリアが壊れていると…
• 唇が痛くてうまく吹けない
• 音のコントロールがしにくい
• 長く吹いているとどんどん疲れる
• 高音や繊細な音が出しにくくなる
どうでしょう。こんな状況、心当たりがある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。ぼくはめっちゃあります。
バリア機能を守るためにできること
唇のバリア機能を守るには、日ごろからのケアがとても大切。
たとえば…
◎ 保湿をする
無香料・無刺激のリップクリームやワセリンを、こまめに薄くぬる。
◎ 食べ物に気をつける
辛いもの・しょっぱいもの・熱すぎるものなど、唇に刺激を与える食事は、演奏前後は控えめに。辛いものは腫れぼったくなったりするのでわかりやすいとは思いますが、塩気の多いものも注意が必要です。
逆に、ビタミンや水分の多い食事は唇にいい影響を与えます。
◎ 無理に吹かない
唇が荒れているときは、しっかり休ませましょう。ひどくなる前にケアするのが大事。
◎ 吹く前に「準備」する
マウスピースがペタッとくっつく感じがする時は、少し唇を湿らせたり、リップで保護したりするとスムーズに吹きやすくなります。
これがあるから吹く前に唇を舐める人がいるのかなあとも思いました。
◎ 唇を極力こすらない
吹くたびに唇をハンカチなどでぬぐうことがありますが、この際極力ゴシゴシこすらない。これは割と見に覚えのある人もいるんじゃないでしょうか。
おわりに
唇も大切な“楽器”
ホルンを吹くとき、楽器の手入れはしっかりしますよね。
それと同じように、唇も手入れが大切。
ぼくはがっつり見落としていましたが知れば知るほど、唇のバリア機能は見えないけれど、演奏に確かに影響を与える存在。
何か調子が悪いな、というとき、楽器だけでなく“唇の状態”にも目を向けてみると、新しい発見があるかもしれませんよ。
これを知ってからリップをちゃんと選んでこまめに使うようにして、ちょっとサプリメントも摂取するようにしてみました。
そうしたところ、以前に比べて唇のコンディションは体感結構安定してきたんです。
気になる部分があれば、ぜひいろいろ試してみてくださいね。
それではまた!
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