12月7日(土)8日(日)盛岡出張レッスンのお知らせ

すべての楽譜をiPadへ。iPad Pro導入の10の大きなメリットと5つの些細なデメリット

前々から気になっていたタブレット導入。2ヶ月近く調べ、悩み、店舗で実機も触り、悩んだ末12.9インチのiPad Proを導入しました。

散々10.9インチと迷い、(デカすぎると感じたら返品しよう)と自分を奮い立たせ購入した12.9インチでしたが、手元に来てみればなんのなんの、楽譜として普段使いするのにはぴったりのサイズでした。

今回は、

  • タブレット導入気になってるけど実際どうなの?
  • メリットってなに?紙でよくない?
  • いいところばっかりじゃないでしょ?

そのあたりを購入自体迷っている人に向けて書いていきます。

まずはメリットから。

楽譜が痛まなくなる

必要とあらば楽譜は持ち歩くことも多いもの。そうすると自然と楽譜は痛みます。ボロボロになって買い換える、なんていうこともありますよね。

iPadを利用すれば楽譜は持ち歩く必要がなくなるので、必然的に楽譜は痛まなくなります。

それにぼくは何度も経験があるのですが、見やすいように分厚い曲集を譜面台に開いて置いたとき、そのままでは閉じてしまうので、閉じないように折り目をつけるじゃないですか。あれ、うまくいかず演奏中に楽譜が閉じてしまってイラっとしたり、楽譜折るので楽譜は痛むしあまりいい気持ちはしなかったのですが、その必要もなくなります。

軽い

本番に必要な楽譜を用意する。
レッスンで使う教則本を用意する。

一曲一曲は大したことなくても、何曲ともなるとこれが重いんですよね。

だけどiPadならどれだけ曲が入っても677g(本体のみ)。

軽いは正義。

かさばらない

楽譜は量が増えると厚みが出てかさばります。楽譜を入れるカバンを別に用意したり、普段使いのバックを楽譜が入る大きさのものにかえたり。

面倒ですよね。

それがiPadなら1番大きなサイズでも厚さが7mmもないので、ぼくの場合は楽器ケースに入ってしまうし荷物も増えずスッキリ。

荷物は少ないに限る。

サイズで困らない

楽譜ってサイズがさまざま。
大きな楽譜があるとそれだけ折れ曲がってしまったり、そもそもバックのサイズにおさまらなかったり。それがすべて同じサイズで使えるようになります。

サイズが統一されることで思っていた以上に見やすくもなり、スッキリしました。

コピー譜との別れ

原譜があっても譜面をコピーして使うことも多いですよね。
経験が増すごとに同じ曲の楽譜が何枚もあったり、一枚だけ欠けたコピー譜があったり。とにかくコピー譜の量たるやすごい量になります。iPadがあれば大量のコピー譜ともお別れ。

家が片付きます。

楽譜を探す手間がなくなる

「あー、あの楽譜どこにあったっけな」

そんな風に必要なときに必要なものが手元になく、探したことがこれまで何度もあります。

結局見つからなくてストレスがたまったり、探す手間を考えてあきらめたり。

これがすごく負担だったのですが、今では手元で検索すればすぐ見れるようになったので、色々なことがはかどるようになりました。

無駄にエネルギーを使うことがなくなりました。

省エネ。

楽譜や教則本の忘れ物が0に

さすがに本番で楽譜を忘れたことはありませんが、レッスンでは「あれ持ってこようと思ったのに」とか「今あれがあればなあ」、と思ったことは何度もあります。(関係者の方その節はすみません)

その心配がなくなります。

ぼくは忘れ物が多いので、これは本当に自分にとってありがたい。何しろiPadだけ持っていればいいんですから。

それに教則本をレッスンで使うにしても、全部を使うことってほとんどありません。(あの教則本のあの部分だけ使えれば十分なんだよな…)そんな時にもささっとだせるようになったのは、スマートだし便利。

準備が必要なくなる

これまでレッスンする時に(あの楽譜渡そう)と考えて事前にコピーしたり、(何部用意しとかなきゃな)と数用意するのが、結構手間な上にこのページだけコピーし忘れた!なんてことも多々あったのですが、それが0になりました。

何しろレッスンではiPadで楽譜を見てもらえればすみますし、送るにしても相手の方がiphoneであればAirdropでその場で送れますし、そうでなくてもメールですぐに送れます。

準備にエネルギー必要なくなったのはありがたい。その分注ぐべきところに力を注げます。

メトロノームもチューナーも持ち歩き不要に

これは別記事で紹介しますが、piascoreというアプリであれば、楽譜を見ながら同時にメトロノームを鳴らしたり、チューナーを表示させておくこともできます。

別で持ち歩いていたメトロノームとチューナーも、必要なくなります。

自分専用の図書館ができる

これまで演奏した曲、
これから演奏したい曲、
さまざまな教則本、
自分で作った練習メニュー、

取り込めば取り込むほど便利になっていくタブレット。と同時に曲が増えるほどにどんどんタブレットの価値が高まっていくようにも感じます。

iPadが自分専用の図書館になると言っても過言ではありません。

とメリットばかり話してきましたが、ここからはデメリットも紹介していきます。

デメリット

値段が高い

10インチ(大体B5くらい)の大きさでしたら、さまざまなタブレットがあります。HUAWEIであれば2万円台から。

最初は(動画とか見るわけでもないしこれにしようかな)と考えていました。しかし最大の難点が。
楽譜管理に神がかり的に便利なpiascoreというアプリが今の所iOSデバイスでしか対応していなかったのです。

という経緯でiPad一択になりました。
そうなると選択肢がグッと少なくなります。
楽譜を見るだけならなんのサイズでもいいかもしれませんが、実際に演奏で使用したりするとなると話は別です。きっと10.5インチか12.9インチの二択になります。

そこで10.5か12.9インチで迷った末、12.9インチにしてみて感じたメリットは、A4サイズの楽譜がほぼそのままの大きさで見えるってすごい、という感想です。

ぼくはiPad整備済製品から購入しましたが、それでも10.5インチで税込6万円代、12.9インチで7万円代します。ぶっちゃけ高いですよね。

でも購入してみて、使い倒せば十分値段に見合った価値があると思っています。

最初の準備にとにかく時間がかかる

こちらも別記事で紹介しますが、今ある楽譜をiPadに取り込む作業に時間と手間がかかります。

アプリでスキャンし、形を整えタイトルをつけ…、とそれを自分の蔵書だけ繰り返すのは骨が折れます。

この頃よりだいぶ増え、今は200曲越えたくらいですが、まだまだ道半ば。

時間を見つけて少しずつやっていくしかないですね。

充電を気にする必要がある

普段はオフラインで使っているのでそこまで充電を気にしませんが、定期的に充電をする必要はあります。

怠ると何かの時に使えない!ってことも考えられますし、iPadを持って家を何日かあけるときは充電器を持っていくことも必要です。

目が疲れるかも

ぼくは実感してませんが、紙を見るよりも目が疲れるかもしれません。

使いこなすには準備するものが多い

人によりますが、場所によって譜面台は様々ですので、ぼくはiPad専用の譜面台を用意したいと考えています。

次に、楽譜の書き込みに使うスタイラスペン。Apple pencil高すぎ!別のでいいでしょ、と別のを買ってすでに失敗しているので、最初からApple pencil買っておけばよかったか、、と後悔しているところです。

あとは演奏中の譜めくりをワイヤレスでフットスイッチにて行えるのですがそれも別売り。これがあれば紙の楽譜の際、枚数が多くなると製本していたのですがその必要もなくなりますね。

完璧に使いこなすにはそれなりに準備が必要です。

おわりに

いろいろと書きましたが、ぼくはiPadを買ってよかったと思っています。

どう使っているか、実際の導入に関してこれからいくつかの記事で紹介していきますので、そちらもぜひ読んでみてください。

 

個人的に楽譜が劇的に管理しやすくなったのと、軽いこと、忘れ物の心配がなくなったのは本当に大きい…。
心配ごとに割くエネルギーが必要なくなれば、そのぶん別のことに力を使えるのはでかいです。

 

 

 

それではまた。