どうも、自称元「吹奏楽コンクールプロ楽器置き場係」のごんざです。
最初は手違いから始まったコンクールの会場係。結局10年近くやっていました。あまりにずっとやっているので、毎年会場で顔を会わせる人に「ごんざに会えると金賞」って言われるくらいでした。
ぼくは東京に住んでいるので、東京の中学校吹奏楽コンクール一回戦の大会の手伝いをしていました。毎年東京都中学校吹奏楽連盟の吹奏楽コンクールは予選が8日間あって、大体平均して5日は参加しています。
ぼくはいつもB組(35人まで)の部の楽器置き場を担当していたのですが、1日30団体として、大体1日900人の生徒には会う計算になります。
900×5日間=4500人。
4500人×7年=31500人
31500人の相手してきたならプロでいいですよね!というわけで、毎年吹奏楽コンクールに裏方として参加してきたごんざが、中学校の吹奏楽部の先生に贈る、吹奏楽コンクール会場でこれだけは守ってほしい16のマナー。
それではどうぞ!
目次
タイムテーブルはみんなに伝えましょう
当日生徒に詳しい情報をあまり与えず会場に連れてきて、「とりあえず時間までここで待機」とぼんやりした指示を出す先生がかなりの人数いらっしゃいます。
何百人も人が集まるホールですから、「なんとなく」の指示では生徒が困ってしまいます。それにたくさんの人が出入りする場所ですから、あまりゆっくりできる場所がないんです。
ですのでせっかくの機会なので、早く現場に到着してしまった場合など、時間までは他校の演奏を聴くように指示していただけると大変助かります。
出演者受付
ホールに着いたらまずは出演のホール入り口で出演者受付を済ませてください。セッティング表も忘れずに。
顧問の先生が行けない場合は、OBOG、講師の先生、はたまた保護者の方でも誰でもいいです。受付時間が決まっているので守りましょう。
チケット代、プログラム代を払ってプログラムを受け取りましたか?
演奏以外にもやることが多くて大変ですね。でも忘れると呼び出されることになりますので、最初から役割分担しておくことをお勧めします。来てくれるなら保護者の方でも構いません。
生徒から集めたお金を小銭だらけではなるべく持ってこないでください。先生も精算の時に気まずい思いをすることになります。
トラック到着について
打楽器を積んだトラック。当日の交通事情もありますからなんとも難しいところではありますが、時間通り着いてくれることを祈りましょう。
もしトラックが時間通りにどうしても着かなそうだったら、近くの会場係にすぐに相談しましょう。
チューニング室に向かう準備
とにかく楽器置き場は常に人がたくさんいるので、生徒が待機している場所がありません。チューニング室に行く1時間くらい前から楽器を出している生徒も見かけますが、大混雑の中待つしかない生徒がかわいそうですし、運営側としても困ります。
移動する15分くらい前から楽器を出すのでも十分に間に合います。当日のスケジュール、遅くなることはあっても早くなることはないので大丈夫です。
楽器ケースや荷物はコンパクトに
東京の吹奏楽コンクールでは、楽器置き場に広いスペースを確保できていないので、流動的にその時空いている場所を楽器置き場として使ってもらっています。立てられる楽器ケースはなるべく立てて。重ねられる荷物は重ねていただけると助かります。
忘れ物確認
出演者証、楽器、楽譜、ミュート、忘れ物はないですか?ひとりひとり全員がチューナーを持つ必要はないですよ。靴を履き替えるなら履き替えてくださいね。
後から取りに戻ることもできますが、本番前にあせるのは心境として演奏にも響きますので、忘れ物のないように確認しましょう。
いない人確認
集合時間になっても来ていない人はいませんか?トイレに行って戻ってきていない人はいませんか?パートでまずは確認しましょう。たまに迷子の生徒さん、いますよ。
会場までの道順はわかっていますか?
時間になっても呼びに来る誘導係はいないので、事前にお配りしている導線図をご確認の上、ご自分の判断で出発してください。
大体チューニングの10分くらい前から移動するといいでしょう。道順が不安でしたら事前にご確認ください。前日に下見に来る先生もいらっしゃいます。
楽器置き場に見張りは必要なし
出演メンバーではない生徒さんを「荷物番」として楽器置き場に待機させる学校がありますが、必要ありません。会場係がいますし、警備員もいます。
何より先輩たちの晴れ舞台を楽器置き場で過ごす生徒さんがかわいそうです。「来年あの舞台に立つんだ」そう思えるよう、先輩たちの演奏を聴かせてあげてください。
保護者の方も居ていただかなくて大丈夫です。何しろ楽器置き場が狭いので保護者さん自身のストレスになりますし、出演する生徒を会場で応援してあげてください。
家に帰るまでが本番
演奏が終わってホールから出ると、つい緊張がゆるみますよね。
でもすぐに写真撮影です。
楽器置き場に戻ってこずに撮影場所に向かってください。このとき、生徒に指示が行き渡っていないと迷子になる子が続出します。特に打楽器の生徒。管楽器の生徒とは別行動になるので、事前に指示をお願いします。
12.保護者の方にも行程説明を
演奏が終わったわが子の元に押し寄せる保護者の方が年々増えています。写真撮影も楽器の片付けもありますし、まだコンクールが終わったわけではありません。
写真撮影時にも我先にと我が子と写真を撮る保護者の方が年々増えています。集合写真もお構いなしにバシバシ撮ってますよね。全体の進行の妨げになるので是非とも空気を読んでください。(関連記事: 吹奏楽コンクールに応援に来る保護者とOBに言いたい3つのこと)
写真撮影が終わったら速やかに次の行動に
写真撮影が終わったら速やかに楽器を片付けましょう。労いあうのはその後でも間に合います。
次の学校があなた方の学校の荷物の移動を待っています。事前に生徒が流れを把握してる学校は、行動がスムーズです。
忘れ物確認
毎年コンクール後は忘れ物の見本市になります。チューナー、メトロノーム、財布、水筒、お弁当箱、トランペットの3番管。。せめてその場で忘れ物がないかだけでも確認しましょう。
常に先を読んで行動
表彰式まで時間がある場合、ここでも「とりあえず待機」ってなっちゃう学校多いです。せっかくのコンクール、他の学校の演奏も聴きましょう。
昼食場所の確認
1日同じ場所に学校ごとに楽器が置ければ可能かもしれませんが、現状はスペースが少ないので、流動的に空いたところから楽器を置いてもらっています。長時間の滞在は他の団体が入れない原因になります。
府中の森芸術劇場などの広いホールなら食べる場所も用意しています。これも事前に確認する必要がありますね。
「どっか空いてるところで」という指示だと、生徒さんが会場の係員に怒られる可能性が高いです。
お疲れさまでした
ようやくここで一息。
先生も生徒もお疲れさまでした。
おわりに
16の項目。いかがでしたでしょうか?ほとんどは事前に計画を立てて、生徒と共有していれば難しいことはありません。
どれだけ準備をしていてもそれでも何か事件が起きる。それがコンクールです。
先生方もお忙しい中、本当に大変ですよね。何か困ったときはすぐ会場係を頼ってください。
それではまた。
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