どうもごんざです。
楽器を吹き始めたときに、シングルホルン、フルダブルホルン、何から手にするかは人によりますよね。ぼくは中学1年で楽器を始めたとき、Fシングルホルンを手にしました。
そこから1年経って3年生が引退したら、3年生が使っていたフルダブルホルンを使えることになった、という感じです。
同じような環境だった人も多いんじゃないかな。
フルダブルホルンを手にしたときって、特にこれといった説明はなく、「フルダブルホルンはF管とB管を親指で切り替えられるよー、B管で吹きたいときは親指押してね(これを通称『押しB』と言いますが、楽器によっては押しFの場合もあります)」くらい。
それでFシングルからB管使うようになると、
音はっきり出るなー
上の音吹きやすいなー
なんか音外しにくいかも?
と、これくらいの感覚って割とあると思うんですが、構造的に考えると管の長さが変わるわけですから、気づくか気づかないかは置いておいて息の使い方も変わるわけです。
ちょっと前置きが長くなりました。
長年F管主体で吹いていた方が、最近B管も使うようになったところ、「B管で吹くと全体的にピッチが高めになってしまう」、とレッスンでお悩みだったんです。
それが長年F管を吹いていたことが関係していたのかも?という話。
管の切り替え→息の使い方は?
F管を普段から吹くようにすると、
- 息がたっぷり必要な分しっかり楽器が鳴らせるようになる
- ホルンらしい響きが手に入る
- スラーやリップスラーがなめらかになる
- ブラッシィなfがきれいに出る
こんなことが言われていますが、『息の使い方がどう変わるか』についてはあまり言及されていない気がするんですよね。
◇◆◇
レッスンにて。
なんて言葉を交わしつつ、まずは吹き比べてみることにしました。
同じ音を吹きながら管を切り替えてみた
Fの音を吹きながら、伸ばしている途中でF管→B管と親指のレバーで切り替えてみました。
もうちょっと吹いてみました。
注意深く、自分が吹いているとき何をしているかを観察していると、思うところがあったんです。
そこでもう一度吹いてみてようやく気づきました。
無意識にしていたことに気づく
気づいてしまったので正直に白状しました。
ホルン歴26年目の真実。
(え、これってもしかして当たり前でした?気付かなかった…)
同じピッチで吹けるようになるための簡単な取り組み
レッスンで試してみて効果があったものをそのまま紹介しちゃいますね。
まず、何でもいいので音をひとつF管で伸ばします。
次に、伸ばしている途中でF管→B管と切り替えるのですが、F管で吹いているときにかけている息圧を、B管で吹くときは1/2くらいに減らすイメージで試してもらいました。
最初よりは良くなりましたが、まだ結構ピッチ変わる。
すると、F管とB管のピッチがほとんど同じになりました、、、!
お互いがいろいろと腑に落ちた瞬間でした。
おわりに
B管を吹いてからF管を吹くと、(あーちょっとうまく鳴らないか、もう少し遠くに息を入れる感じで吹こう)、とB管→F管の違いはこれまでも感じれていたのですが、F管→B管にしたときに無意識に息圧を減らして吹いてたことには今回初めて気付きました。
ちゃんと考えられていたらF管とB管って管の長さ違いますから、息の使い方もそりゃ変わるの当たり前なんですよね、、、。
ただ、その調整を無意識にやっていたんです。
無意識にやっていることって本当に気づきにくい。今回も相談を受けて吹いてみてようやく自分が無意識でやっていることに気付くことができました。
まだまだ自分の中で無意識にやっていることってあるんだろうなあ。少しでも気づいていけるようになりたいです。
それではまた。