どうもごんざです。
楽器をはじめてからもうかれこれ20年以上になるのですが、そのホルン人生たるや転んでばかり。苦手なことばっかり。できないことだらけ。
高い音は出ない、すぐ口はバテる、腫れる、音域によってアンブシュアめちゃ変わる、タンギングは苦手、音の終わりもブツって切れる、、、みたいなね。
でもようやくこの頃ね、苦手な部分だいぶ克服できてきました。
苦手なことばっかりのホルン人生なので、できない人の苦しみがわかるし、なんでできないのかもなんとなくわかるし、なぜできなくてどうやったらできるかを一緒に考えることができるので、それだけはよかったなって今は思います。
そんなぼくが今いろんな悩んでる人とレッスンしていて
もうほんと厳選したんですけどそれでも
って人は目次見て興味ありそうなのだけでも読んでって!
目次
ホルンの運指
はい、きました。
でもレッスンしてると意外に
どの運指も「絶対これ!」ってないんです、あんまり。
だけど『大体みんなこの指づかいだよー』な運指はピッチがよかったり音色がよかったりちゃんと理由があります。
ホルンのキー、3つか4つしかないんだから使いこなさないともったいないですよね。
ということで運指表置いておきます。下の画像クリックしてください。そこらへんの運指表よりわかりやすく作りました。自信作です。
運指表持ってない人ダウンロードしてどうか今すぐ印刷してください。部活に無かったらこれ配ってください。指づかい大事なのお願い!
マウスピースは唇の真ん中じゃなきゃいけないのか
人によります。以上。
なんて言ったら身も蓋もないのでちゃんと話しますね。これから楽器をはじめる人であれば、最初にぱっと唇にマウスピースを当てて、音が出た場所でひとまずいいです。右にずれてたり左にずれてたりしても大丈夫。
ちなみにぼくはレッスンで
ちょっとうまくいかないことがあったときに
って自分の判断でマウスピースの位置をずらす場合、当てる場所が違うことによる違和感はあれど、今までより反応良く音が出る場合以外はおすすめしません。
うまくいかない理由が当てる場所にあるとは限らないからです。当てる位置に不安がある人は専門家に一度みてもらいましょう。
マウスピースを唇に当てたときの割合って、上唇と下唇どっちが多いのが正解?
正解は、あなたがぱっと自然にマウスピースを唇に当てたときの割合でOK、です。
とか
っていうのは今や昔。そうじゃなきゃいけない!ってことは実はないのです。どの楽器にもいろんな割合の人がいることは研究もされていて明らかになっています。
マウスピースは唇に押し付けちゃいけないのか
基本は割と押し付けます。
身体から出る息の流れを楽器にそのまま伝えるために「しっかり密着させる」ことが大切。特に大きい音や高音域の演奏には押し付けは必要です。押し付けは必ず増えます。
ただ、押し付けるだけだと唇がぺしゃんこになるだけなので『押し返す力』も必要。このバランス次第では「押し付けていない」ように感じることもあるのかもしれませんね。
なので
口の中はいつもいっぱい開いてないといけないのか
なんて言葉、聞いたことありませんか?超低音域を吹くならそれくらい口の中をひろくするかもしれませんが、いつもそれくらい開けてねって意味でのアドバイスなら
圧倒的にやりすぎです。
専門的なレッスンを受けていて「軟口蓋をもっとやわらかく使って〜」とかそういうレッスン受けている場合は別ですが、どんな時でもとにかく開けて!みたいな感じだったら今すぐ口開けるのやめてほしいです。
とんでもなく口の中狭くしすぎている人以外、いつも無理して口を開けて吹く必要はありません。
音域や音量、フレーズ問わずにいつ口の中を開けていると、
- 高い音は出しにくくなりますし、
- 細かい音符は吹きにくくなるし、
- バテやすくなりますし、
- フレーズの途中で息は足りなくなるし、
ぱっと思いついただけでもこれくらいデメリットがあります。とにかくどれだけ息を吸っても足りません。
息が足りなくなる→息が足りないのかな、、、って悩む人とっても多いですけど、ちょっと周りを見渡してみましょう。
小柄な人でとっても上手な方いませんか?
長いフレーズ一息で吹ける人いませんか?
そういう人は足の裏からポンプで空気を送り続けてるんでしょうか?人より肺が大きく生まれてきたんでしょうか。
多分違いますよね。
じゃあ何が違うのかっていうとそう、効率のいい演奏ができているんです。息を吸う量は今まで通りでも口の中をいつも広くしようとすることをやめるだけで、今までよりずっと長いフレーズを吹けるようになることって、とっても多いです。息が足りないどころが余るくらいになることもこともよくあります。
では口の中を狭くしたら、響きが貧弱で細い音になるのか?それがならないんですよね。
最近のレッスンではほとんどの人に「こういう場合はもっと口の中狭くして!」って言ってばっかり。
ていうのもぼく自身広くするのをやめて変わった経験があるからなんですよね。ごんざ自身の話→演奏時、口の中を必要以上に大きくしてる無駄さに15年経って気づいた話
吹いているときに口は動いちゃだめなのか
実は音が変わるときに口が動かない人はいません。
って思ったあなた。
それ、誰を見て言ってますか?
演奏会で見たプロの人だったり、youtubeで目にする人だったりしませんか?実際動いていないように見える人はいっぱいいますけど、
動いていないようにみえる→何もしていない
ではなくて、
動いていないようにみえる→熟練の末に目に見えないほどの動きで色々吹けるようになった
て感じなんです。
だから最初から
音域の行き来が不自由になったり、スラーになめらかさが出にくくなったり、吹きづらくなること間違いなし!です。
まずは、動いてよし!
でやってみましょう。
たんだん動きは精密になっていき、やがて減っていきます。その末に『動いていない(ように見える)』にたどり着くんです。
口に対してのマウスピース(楽器)の角度って決まっているのか
いわゆる強豪吹奏楽部だと非常によくあるのですが(経験者は語る)
なんて、ほーんとよく言われますよね。圧倒的被害者はトランペット。
歯並び、骨格、噛み合わせはみんな違うのにベルの向きそろえさせられて。顔あげてつらそうに吹いている人、心当たりありませんか?
その人いろんな面で自然にその角度で吹ける人と比べて損してます。その人は悪くないのに。
プロ見てほしい。みんな自分に合った角度で吹いてます。そういうところ真似しよう?座奏で見た目が良くても何も影響しないから。あくまでうまそうに見えるだけ。
とは言え。これに関してはそれを言う指導者の勉強不足も大きく関わっています。「うまそうに見える」はそんなに大事ですか?
一見当たり前に聞こえるその一言が演奏者をどれだけ苦しめているか知ってほしい。
詳しく知りたい人はこちらもどうぞ。
楽器の角度を気にするより、自分に合ったマウスピースの角度で吹こう
あ、でもマーチングは別です。見た目大事。がんばろう。
タンギングしてねって言われるけどどうやるのか
やり方こないだ書いたのでまだの人はこれ読んでください。
みたいな話をとってもよく聞きますが、それはあくまで一例です。そういう人が多いよってだけ。
さっきの見た目の話ともつながりますが、どうやるかって形が大事なのではなくて、音がどうなのか、が大事。
関連記事
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おわりに
書きすぎました。
全部目を通してここまでたどり着いてくれた奇特な方いますか?いたら感謝状差し上げたい。
悩んでいる人が全部目を通してくれて、今の自分に当てはめて時間かけて検証できる人がいたら、読むだけで変われます。
それではまた。
初めまして。極めて興味深く拝読しました。指使いについて、山本真先生に「エルカミーノレアル」の最初のホルンパートをレッスンしてもらった時のことを思い出しました。上の「ソ」を0、「ファ」を1にしなさい。と言われました。「先生、ソが1でファが0でないのですか」と質問したところ「ソを1だと音程が低くなりますよ。ファを1にするとソファソファミレドレがうまくいきます」と説明されました。レッスンでそうしたら音程も操作性も一気に向上しました。衝撃でした。
初めまして。読んでくださりありがとうございます。
ほんの少しの指づかいの変更で劇的にうまくいくことって意外とありますよね。素敵なエピソードありがとうございます!