どうもごんざです。
大手広告会社に勤める女性が過労の末自分で死を選んだことがニュースになっています。
皆いろんな思いがあるでしょう。言葉にすると軽くなってしまいますが、死にたいくらいに苦しい思いを経験したことがある人もいるはずです。
このニュースを見てぼくは自分が音楽を一度辞めたときのこと、その次の仕事も辞めたことを思い出しました。
辞めたら何も残らないと本気で思っていた
中学高校、大学とずっと音楽中心に人生が回っていて。音大を卒業してからはフリーランスで仕事をしていて。
やがてどこかで少しずつ自分の能力に限界を感じはじめ、「もう辞めようかな」と何度も思いました。でもそこでストップをかけてきたのは、でもでも星人とだってちゃん、この2人の言葉でした。
でも、辞めてどうするの?
でも、周りにはなんて言うの?
でも、本当にそれでいいの?
でも、まだ頑張れるんじゃない?
心が弱ったときに、でもでも星人は必ずこう言ってきます。
だって今まで音楽しかやってこなかったんだから、今更新しいことなんてできるわけないじゃん・・。
だって周りの人は応援してくれてるじゃん。
だってこんなにいいこともあったじゃん。
その後だってちゃんの波状攻撃。これがまた弱った心に強烈に効くんです。
好きな音楽にこれだけの時間をかけてきたのに、どうにもならない。それならこれから始めることなんてできるようになるわけがない。
今になって思えば何の根拠もない言葉たちですが、弱っているときに聞くと「そうだよなあ、確かになあ、もう少しやってみよう」と思ってしまうんです。そうやって踏ん切りをつかなくさせる言葉たち。
簡単に根拠のない2人の言葉の奴隷になってしまうんです。毒が体に回っていて瀕死なのに、またがんばり始める。本当、このループにはまるといつか倒れてしまっても不思議ではありません。
でもでも星人とだってちゃんの言葉を振り切って辞めるきっかけになったのは、当時受けたコンクールで本番中、原因不明の手の震えに襲われて実力を発揮できなかったこと。当時働いていたお店で声をかけてもらったこと。これが重なったからです。
音楽を辞めた先にも、でもでも星人とだってちゃんはいた」
音楽を辞め、お店に勤め始め「よし、一生ここで働くぞ」「第2の人生の始まりだ」と思って仕事に取り組みましたが、どうにも馴染めませんでした。
仕事を始めたばかりなんだから仕事なんてできなくて当たり前、すぐ諦めるなんて精神的に弱い、体力もない。そう思われても仕方ないですがそれでも馴染めないものは馴染めない。
今思えば辞めて正解だったと思うし、後悔もないし、二度と働きたくもないですが、こんな時にも、でもでも星人とだってちゃんがまた出てきたんです。こいつら本当仲良し。
「でも音楽辞めてここに来たんだ、もう後がないぞ」
「だってまだ始めたばかりじゃん、これからだよ」
「でも期待してるからこそ求めるレベルが高いんだよ」
「でも辞めてどうするの?」
「だってなんて言って辞めるの?」
でもでも星人とだってちゃんの攻撃は永久に続きます。その頃はそれらを振り払う気力もなく、
「自分が仕事できないのが悪い」
「拾ってもらった恩がある」
「なんでこんなに仕事ができないんだ」
「何考えたらいいんだろう」
と完全に2人の奴隷になってました。
でもでも星人とだってちゃんは最強です。弱った時にやってくるので余計に強大です。それを越えるほどの大きなきっかけがなければ今でも仕事は続けていたと思います。
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おわりに
散々でもでも星人とだってちゃんと戦ってきた今だから言えること。
こいつらの親玉は「人からどう思われるか気になっている自分」です。
今悩んでいる人はどうか、自分の本心と向き合い、自分を取り戻してください。
辞めたくなったらいますぐ辞めよう。
その先どうなるかなんて誰にもわからない。でも誰にもわからないってことは可能性があるってこと。
辞めたって死にはしない。それより、そのままそこに居続けて自分の心が死んでいくことの方がダメです。
心底こう思います。
あなたは今、でもでも星人とだってちゃんに負けていませんか?
それではまた。
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