どうもごんざです。
生徒が基礎合奏をしたり、セクション練習やパート練習を仕切ったりする場面て部活では本当に多いですよね。
さてそんなとき前に出て仕切るあなた。
メンバーにどんな言葉をかけていますか?
ついついダメ出しばかりしてしまってはいないでしょうか?
どこに気をつけたらもっと良くなるか。それが見つけられたのはとってもいいことです。でも、ダメ出しばかりではバンドは良くならないし、メンバーはついてきません。何より雰囲気が悪くなります。
じゃあどうするか?
ダメ出しを3点セットに組み込むんです。
その3点セットとは、
- ダメ出し
- アドバイス
- フィードバック
この3点セットでみんなを仕切るとバンドの演奏も変わるし雰囲気も変わります。
行動した結果どうだったかを本人に伝えること。
ダメ出し「だけ」されてうれしい?
「音程合ってないから合わせてください」
「音量が出てないので出してください」
「タテがずれているので合わせてください」
「音を間違えないでください」
ぼく自身、中高生の時に合奏で言われたことがあるし、レッスンに言っている学校でもこう言った言葉かけをしている場面になんども遭遇しています。
でもね、
できないからそうなってるんです。
音程合わせたくない人はいないし、タテずれたい人もいないし、音間違えたい人もいないんです。でもなぜかできないの。
だから仕切っている人は、できていないことを指摘するんじゃなくて、どうしたらできるようになるか、を考える必要があるんです。むしろそれが前に立つ人の仕事。
ダメ出し+アドバイス
例えば、さっきのダメ出しにアドバイスをプラスしてみましょう。
「音程合ってないから合わせてください」
→各パートはまずトップの人の音をよく聴いて吹いてみてください。パートのトップの人は、各楽器のトップ同士でよく聴き合いましょう。
「音量が出てないので出してください」
→聞こえてきてほしいパートが聞こえません。◯◯パートの人はもう少し音量を出して、周りの人は◯◯パートが聞こえるくらいの音量で吹いてみましょう。
「タテがずれているので合わせてください」
→音楽がはじまるときはテンポでブレスを吸ってみましょう。
「音を間違えないでください」
→自分の出す音をイメージしてから吹いてみましょう。
適当にアドバイスを考えてみましたが、ここで大事なのはとにかくなんでもいいからなにか言うこと。
なぜなら「このアドバイスは正解」なんてものないからです。どんなアドバイスも、やってみなければわからないのです。それにどんなアドバイスでも指摘だけするよりずっとマシです。
ダメ出し+アドバイス+フィードバック
ダメ出し+アドバイスだけでも随分いい感じです。なのでここで「その結果どうだったか」も伝えることでさらにいい時間になります。
・アドバイスをしてさっきより良くなった場合。
→「さっきよりとても良くなりました(←これが大事)」。良くなったのなら「良くなった」と言うことはとても大切です。一度フィードバックをしてから次に進むことで、仕切る人の言葉もメンバーに伝わりやすくなります。
「さっきより良くなったらもう少しここをこうしてみましょう」。こんな使い方をしてみるとスムーズです。
・アドバイスをしても変化がなかった場合
メンバーに問題があるというよりも、仕切る人のアドバイスが伝わっていなかったのかもしれません。この場合同じことをもう一度言うのではなく、違う言い方をしたり、別の角度からのアドバイスを試してみましょう。
アドバイスをして変化がなかったときに「しっかり集中してやってください」なんて仕切る人が言った日には、メンバーのやる気を根こそぎ奪うようなものです。
仕切る人の腕の見せ所です。
・アドバイスで少し変化があった場合
少し変化があってもまだまだいいとは言えない状態の場合、「もっと〜してください」「まだまだ〜です」と言いがちです。
そこを「さっきより少し良くなりました。もう少し◯◯してみましょう」と、少しの変化でもきちんとフィードバックしましょう。たとえ目標にたどり着いていなくても、一歩でも近づいたなら、それは進んでいることに変わりないからです。
忘れがちですが意外にできていないし、大切なことです。
おわりに
ダメ出し→アドバイス→フィードバック。
基本はこの繰り返しです。
仕切る人はダメ出しだけにならないよう、いつもこの3点セットを思い出してください。
この3点セット、どれかひとつでも欠けていると経験上、途端に雰囲気が悪くなりますので、ぜひセットでご利用くださいね。
それではまた!
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