どうもごんざです。
ぼくが一度音楽から離れて就職して、仕事辞めて音楽をまた新しい気持ちではじめて1年8ヶ月経ちました。(関連記事: 音楽業界での挫折、その後再び音楽に携わるまで)
心機一転して音楽活動を再開していたのですが、仕事上の付き合いで昔の記憶が戻ってきて(結局自分は何も変わってなかったのかもしれない)と思っていたら、それは心身の記憶、と呼ばれるものだった、という話です。
あるきっかけで過去の自分に逆戻り
ある仕事に行く際、事前にメンバーを聞いたところ、心臓がバクバクし初めて、猛烈に仕事に行きたくなくなったんです。
ある人と仕事が一緒になるってわかった瞬間、突然心臓がバクバクしてきて、あっという間に昔のネガティブな自分が駆け足で戻ってきて、ぼくの中に居座った。
その昔の自分ていうのは、
- 周りにどう思われるか過剰に気にする
- 勝手に周りと比べて自己否定をはじめて自滅する
- 自分がどう演奏するかよりも周りが気になって、自分が置いてけぼりになる
ネガティブな自分。
「こんな自分まだいたの?」
「変わったつもりで結局上辺だけかよ」
「自分は全然変わってなかったのか」
って呆然としました。結局仕事自体は無事終わりましたし、会ってみればその人はものすごく親切で笑顔で、いい人。
残ったのは自分自身に対しての不信感。結局変わってなかったのか、っていうことだけを考える真っ白な自分。
後日、ネガティブな自分について相談した
後日アレクサンダテクニークの授業でバジルさんに相談しました。
これまで書いてきたようなことざっくり「結局自分はネガティブクソ野郎なんですか?」って。
そしたら「それは心身の歴史です」と言われたんです。
心身の歴史
バジルさんはこんな話をしてくれました。
「昔暗い森で熊に襲われたことがあったとする。そうすると次からは暗い森を避けるし、どうしても通らなきゃいけないときには身構えますよね。それは以前熊に襲われた記憶が残っているから人として当然の反応なんです」って。
「だから今回はその話のように、特定の条件が「トリガー」になってそのような状態になったんでしょう」
ぼくの場合で言えば「特定の条件を満たした『その人』に出会ったことで、体が覚えていた昔の自分が戻ってきたんだろう」ということ。
これを聞いて心底ほっとしました。
あれだけ心臓がバクバクしてパニクったのは、「トリガー」があったからで、自分が以前のまま何も変わっていない、ということではないんだ。
それに「昔だったら嫌だなって身構えていただけだったかもしれないけど、今のあなたにはアレクサンダーテクニークがあるから、心臓バクバクな自分を含めてどうするか、考えることができるはずだよ」って言ってくれた。
トリガーを恐れるんじゃなく、これからはその「トリガー」とどう付き合っていくか、だ。
カムバックごんざしました。
帰ってこれました。
ありがとうございます。
おわりに
以前の自分が何かのきっかけで強烈に戻ってくる。戻ってきたからといって、自分が変わってないんだって思うことはなくて。
「トリガー」によって以前の自分が帰ってくること、それは人間にとって自然で当たり前なこと。
そう思えたおかげで本当に救われました。この話を聞けなければ、また飲み込まれるところでした。
これはいろんなことに通じるんじゃないかと思います。
新しいことにチャレンジしているとき
昔のクセを修正しているとき
様々な出来事を乗り越えたと思っていたとき
過去がフラッシュバックしても、それは心身の歴史。知って入れば落ち着いて乗り越えることができそうですよね。
それではまた。
[…] (心身の歴史については結局自分は超ネガティブクソ野郎だって呆然としていたら、そういうことじゃなかった話をどうぞ) […]
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