どうもごんざです。
音楽家のセルフマネジメントについて考えました。
まずセルフマネジメントとは、
「自己管理」もしくは「自律」とも訳される。体調管理や作業の進行などを進めるために、自分自身を適切に抑制・管理すること。
出展:Weblio辞書
今回は「自己管理」と訳して話を進めます。
音楽家として必要なセルマネジメントは3つ。
- スケジュール管理
- 体調管理
- 感情のコントロール
どれもとても大切なものです。
目次
①スケジュール管理
そもそも音楽家は、予定があろうとなかろうと毎日楽器は演奏しているのでオンとオフの境目は限りなくあいまいです。
休みの日でも(ちょっと楽器を吹いてから・・)という日がほとんど。
休みの日だから今度やるあの曲練習しよう。
なんてのもよくある話です。
音楽家は休みづらい職業なので、意識して休まないとなかなか休めないものです。
意識的に休むクセをつける上でも、スケジュールの管理はとても大切です。
②体調管理
音楽家にとっての最重要事項、体調管理。
体調管理がうまくできていないとパフォーマンスも低下します。
寝不足や食生活の偏り、体のメンテナンスにお酒との付き合い方と、考えるべきことはたくさんあります。
しかもほぼ座って演奏しているので、音楽家は慢性的に運動不足です。
演奏会の後には毎回反省会(という名の飲み会)をしますので食生活も偏りがち。
反省会の影響で寝不足で次の日を迎えることもしばしば。
その場の雰囲気に流されず、自分で体調管理してセルフマネジメントしないと大変なことになります。
睡眠
適度な睡眠と食生活の管理が人間には欠かせません。
睡眠が足りないとそれだけでカッとしたり、イライラの原因にもなりますし、楽器の不調の原因にもなります。
睡眠は単なる活動停止の時間ではなくて,高度の生理機能に支えられた適応行動であり,生体防御技術でもある。
とりわけ,発達した大脳をもつ私たち人間にとっては,睡眠の適否が質の高い生活を左右することになる。
「よりよく生きる」ことは,とりもなおさず,「よりよく眠る」ことなのである。
出展:日本睡眠学会
個人的には日々の睡眠時間が6時間を切るとパフォーマンスがかなり下がります。
睡眠は1時間30分刻みで計画すると、ちょうど眠りの浅い時間に起きることができるので、目覚めがいいと言われています。
1時間半ごとを目安に自分に合った睡眠の取り方を見つけていきたいですね。
慢性的な運動不足
長時間座っていてただでさえ運動不足なのに、演奏が終われば家に帰ってまた練習、または反省会ばかりで、意識しないと音楽家はなかなか運動できません。
年に一度健康診断でお医者さんに相談すると「1日20分でいいから歩きましょう」と言われます。
意識して最寄り駅までは徒歩で行く、駅からホールまではすぐタクシーに乗らない。
エスカレータやエレベーターを使わずなるべく階段で移動する。
日常の細かい部分で運動を取り入れるよう、ぼくは意識しています。(それでもなかなか痩せません)
アルコールとの付き合い方
音楽家はお酒を飲む機会が多いです。
演奏中は肉体的にも精神的にもかなり負荷がかかりますから、解放されたらそりゃあ飲みたくもなるんです。
これはもう、仕方がない!
ただそんなお酒の席でも、お酒ばかりでなく食事も一緒に摂リましょう。
開放感からついついお酒ばかり飲みすぎると、酔いが回りやすいですし、胃も荒れます。
またお腹が空いているときは最初に食べたものから体は吸収しますから、食事は野菜から摂るのもおすすめです。
お酒の飲み方も工夫しましょう。
例えば、ビールを飲むときはついつい揚げ物や味の濃いものを食べたくなりますから、そこを避ける(でもビールにはやっぱ揚げ物がね!いいんですよね!)
例えば、日本酒を飲むときはお水も一緒に。
これは「和らぎ水」と呼ばれ深酔いしないんです。
「和らぎ水」とは、日本酒を飲みながら飲む水のこと。
合間に水を飲めば、気分すっきり、深酔いしません。
酔いを和らげる水、だから「和らぎ水」。出展:日本酒造中央組合
和らぎ水(やわらぎみず)って言葉の響きもいいですよね。
一工夫で悪酔いや、深酔いを避けることができるんです。
自分の体質を理解することも大切です。
ぼくの場合は日本酒にあまり強くないようで、翌日に残りやすいです。
ウイスキーだと結構飲んでも大丈夫。
焼酎は一本以上は危険。そもそもお酒が弱い。
お酒で数々の失敗をしてから気づいたことばかりですが、自分の体のことを知っていればうまくアルコールと付き合えます。
体にも大きな負担がかかる
同じ姿勢でいることや緊張状態が続くことも体への大きな負担になり、整体に行っている人も非常に多いですね。ぼくも学生時代はよく行きました。
運動不足解消のためジムに行っている人も周りにいます。
意識的に運動するってすごくいいですよね。
ぼくはジムには行ったことないですが、ジムは周りがみんな運動している環境だしトレーナーの方もいるし、家で一人だとなかなか運動する気にならなくてもジムに行けば運動できそう!な気がします。
整体もおすすめ。
いろんな取り組みをみなさんしてらっしゃいますが、ぼくがオススメするのは「鍼」です。
鍼
「体に針刺すんでしょ?痛くない?」
よく聞かれますが、チクっとするくらいです。
そりゃ体に針刺すのは事実なので痛くもかゆくもないわけではないです。
(鍼とか大したことないだろ)と半信半疑で高校生時代にぼくも行きましたが、バキバキに凝っていた体が一回でゆるみ、施術後には効果が実感できるほど息が吸いやすくなったのを覚えています。
東京は武蔵関にある「弘明堂」に長いこと通っているんですが、ここはすごいです。
体を触っただけで「あれは摂りすぎこれは足りない」と食生活を見抜かれ、筋肉のつき具合も言い当てられ、精神的にボコボコにされます。
ただその分効果もすごくて、体もゆるむし引き始めの風邪によくある、ちょっとした熱っぽさや鼻水はマジで一回で治ります。
「どうしても今日中に治さなきゃいけない!」って時に本当におすすめです。
難点は保険がきかないところです。
家で体をほぐす
ストレッチや筋トレなどをしている人も多いでしょう。
ぼくがずっと使っていておすすめなのは「ストレッチポール」です。
ただの棒に見えますか?
そう、ただの棒です。
でもこの棒、体操の内村航平選手が使っていたり、歌舞伎役者の片岡愛之助さんが使っていたり、かなり有名な棒です。最近ではジムやヨガスタジオでも置いているところが多いです。
公式サイトでは、
体の歪みを解消し、正しい姿勢を取り戻す
と紹介されています。
とりあえず棒の上に寝るだけでめっちゃ気持ちいいです。
そして音楽家目線で言うと、仰向けにストレッチポールに乗ると息が吸いやすくなります。
長時間同じ姿勢で無理をしていた体は自然に伸ばされ、疲れがかなりとれます。
ストレッチポールの上に寝転がりながら楽器を吹いたことがあるんですが、肺の動きや呼吸が普段よりもすごくフリーになって全然感覚が違ったのも興味深かったです。
ストレッチポールは類似品もたくさんありますが、正規の商品がおすすめ。
太さやサイズがありますのでその人にあったものを使えるのもいいところですね。
詳しくはこちらをどうぞ→長時間の演奏で凝った体にストレッチチューブ!効果は抜群だ!
③心のコントロール
音楽家は非常にプレッシャーのかかる職業。
日々自分と向き合っているので精神的にも不安定になりがち。
病は気から、という言葉があるようにぼくは普段の言葉から気を付けています。
ネガティブな言葉ではなくポジティブな言葉を
ネガティブなことを思うことはたくさんあります。でもそれを口に出すのと出さないとでは全然違うんです。
あえてポジティブな言葉を選んで話す。
周りの人に最近は「ウザティブ」って言われますが、ポジティブな言葉を選ぶことって大事です。
言葉ひとつで勇気付けられたり、傷ついたり。
どうせならポジティブなこと話したほうがいい気がしませんか。
否定形より肯定形の言葉で
個人的に吹奏楽部時代からかなり否定的な言葉にさらされてきて、多くのものを失いました。
自信、思いやり、前向きな気持ち。
否定的な言葉の強さを知っているからこそ、肯定的な言葉を選んでいます。
だってどっちの言葉を使ってもいいんです。
選んで肯定形で話をし始めて、うまくいくことばかりなことにも気が付きました。「どんな言葉を使うか」はぼくが自分の中で掲げているテーマですし、気を使っています。
おわりに
音楽家のセルフマネジメント、いかがでしたでしょうか?
音楽家は自己管理が特に必要な職業です。
体調管理や人付き合い、心のコントロール。
考えることは演奏以外にもたくさんあります。
うまく自己管理して健康的に音楽したいですよね。
それではまた!
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