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吹奏楽曲を演奏中、ソロが出てきた時に楽しんで乗り切るために考えたい7つのこと

ホルンって吹奏楽だと目立たないから、楽譜に「solo」ってあると途端にそわそわします。
やたら緊張するし「うまくいかなかったらどうしよう」とか「音出るかな」とかネガティブな思考に支配されちゃう。

でもソロってそもそも嫌なもの?
緊張も含めて楽しめたら1番だよね。

 

今日は楽しんで乗り切るための7つのアドバイスを紹介します。

①ソロの部分だけを意識しない

楽譜にソロと書いてある

もう、ソロって単語があると途端にこうなっちゃう。ガーッと意識がいっちゃう。でも、ソロはあくまで曲の一部分ですよね。

 

「あわわ、ソロがあるよ。どうしよう。。。」ってずっと思ってたら、他の部分まで気がまわらなくなっちゃって、ミスしなくてもいいところでミスしちゃうことだってあります。

もったいないですね。

ソロは確かに大事だけど、その他の部分だって同じくらい大事。今そのときの音楽を演奏することを大切にしよう。

②音量は「雰囲気」を表している

「solo」って書いてあるといろいろ考えますよね。

そのひとつが「音量」

pとかmpって書いてあると特に気になる。
「pで吹かなきゃ」と思い始めると、音楽も小さくなりがちだし余計に緊張する。

 

実は楽譜に「p」と書いてあっても小さい音で吹いてほしいわけじゃないんです。「p」の雰囲気で吹いてほしいんです。

 

「小さく」って吹くより「静かに」って思って吹いてみよう

小さくって思って吹くよりずっと楽になります。

 

それに曲中にある音量は「あなたの楽器で奏でる音量」を指定しているわけではないんです。ほとんどの場合は「全体の中でこれくらいで吹いてほしい」って音量。

そう考えると、楽譜に書いてある音量にそこまでとらわれなくていいですよね。

③フレーズで考える

imageこんなソロがあったとする。
ピントぼけぼけでごめんね。

もしあなたがそんなに高い音が得意じゃなかったとしたら。

着目ポイントついついここにばかり目がいきますよね。
でもこの上のB♭を「当てなきゃ」「はずさないようにしなくちゃ」ってだけ思っていてもうまくいきません。

それはなぜか。

そこに行き着くまでの音の方が大事だからです。

 

跳び箱を飛ぶには踏切が大切なように。
走り幅跳びを飛ぶには助走が大切なように。

このフレーズの場合、上の音を吹く前の音が助走になります。前の音2つをしっかり吹くことで結果的にうまくいくことが多いよ。

フレーズで考える

ひとつのフレーズと考えることで「solo」に対する緊張感も和らぐし流れもでてきます。

④一緒に吹いている楽器を確認

これも大切。
スコアで確認しましょう。

吹奏楽の曲の中で「solo」と書いてあるフレーズでも、その部分があなた一人ということはほとんどありません

一緒に吹いているパートを確認して合奏にのぞむことで、安心感が全然違いますし、音楽的にも「自分ひとり」と思うのと「このパートも一緒」と知っていて演奏するのでは違う演奏になります。

一緒に吹いている楽器がわかれば、次はソロのフレーズの音を吹いている楽器がいないか確認しよう。同じ音の人がいれば、そこの音を聞けばより吹くやすくなりますよ。

⑤緊張はした方がいい

「緊張しちゃだめだ」
「緊張しちゃったらどうしよう」

ソロや目立つ部分を吹くとき緊張すると、ついついこう思いますよね。

でも、緊張はしていいんです。というか誰でも緊張します。

心臓がばくばくしはじめるっていうのは、何かあったときすぐに動けるように体中に血が巡っているってことなんだ。

これは悪いことじゃないです。

 

緊張し始めたな、と思ったら「私は緊張してるんだ」ってそれを受け入れてみよう。
緊張もあなたの一部にするようなイメージ。

それにいつもと違う状態に体がなるからびっくりしちゃうけど、演奏する場所って危険な場所じゃないですよね?

一緒に演奏している仲間はあなたのことを応援してくれてるし、指揮者の先生もそう。

聞いてるお客さんだって、ミスしたら悪口言おうとかあなたに意地悪しようなんてだーれも思っていません。

 

ソロって緊張するけど、マラソンで言えばあなたが少しの時間先頭になるだけのこと。

みんな一緒に走っているし、あなたがずっと先頭な訳でもない。

大丈夫。

⑥たくさん練習する

でたでたそれね、って感じかな。でも、いざというとき「これだけ練習したんだから」っていう思いはあなたの自信になります。

 

あるときこんなことがありました。

ベートヴェンの交響曲第9番の3楽章にホルンの有名なソロがあって、あるときぼくが吹くことになったんだ。

練習とリハーサルは順調だったんだけど、本番で緊張しすぎて頭真っ白になっちゃって。

自分が何吹いてるのかわかんなくなっちゃったことがあったんだけど、自然と指は動いていて音も出ていた。

危険な体験だったけど、練習の成果かなーって今では思ってる。

こうなっちゃったときのためにも、できるだけ何度も練習することは必要かなって思うよ。

⑦ソロを楽しむ

吹奏楽でホルン吹いててソロってそんなにないよね。

この際楽しんじゃえ!

「こういう雰囲気で」
「こういう風に吹きたいな」
「こんな音楽を表現したい」

やりたい音楽を音に込めて演奏しよう。
あなたの演奏に対する思いを、ダイレクトに伝えるチャンスだね!

 

ソロはいわば「あなただけの時間」

 

ぼくはソロがきたら「やった!ソロだ!フーー!!」と思って吹くことにしてるよ。

せっかくのチャンスだ。楽しんで!

おわりに

ソロを楽しんで乗り切るための7つの考え方、どうでしたか?

  1. ソロの部分だけを意識しない
  2. 音量は「雰囲気」を表している
  3. フレーズで考える
  4. 一緒に吹いている楽器を確認する
  5. 緊張はした方がいい
  6. たくさん練習する
  7. ソロを楽しむ

全部はいっぺんにできなくても、自分にできそうなものから試してみてください。

 

 

それではまた!