どうもごんざです。
いろんな曲を演奏していくとそのうち「どう考えても途中でブレスができない長いフレーズ」に出会います。
そんなとき、あなたはどうしてますか?
ぼくはつい最近「タンギング速いし、途中で息吸えないし、しかも長いフレーズ」に出会いました。そのとき攻略に使えた3つのポイントを紹介します。
一、とりあえずたくさん吸う
一、吹くときの効率は今がベスト?
一、息はそんなに必要なのか
そこらへんの空気はすべてあなたのもの
とりあえず吸えるだけ吸う。
わかっちゃいるけど意識しないと自分の容量いっぱいのブレスってなかなかとれません。
今回ぼくが取り組んでいたフレーズはこちら。
テンポ♩=112くらいです。
楽に吹ける人も山ほどいると思うんですけど、ごんざは最後残り2小節くらいのところで息が足りなくなってました。
どこでどれくらい吸うのか?
1回でMaxまで吸えるのか?
とは言え考える余地はそんなにありません。
どっちかで吸うしかない。2分休符のところで吸ってチャレンジしてみるも息足りない。4分音符のあとだけでブレスしてみても足りない。
ええい!両方吸ってしまえ!
必殺二段ブレス!
これが効果的でした。
一度吸って肺に息がまだ残っている状態でさらに吸う。
これが必殺二段ブレスです!!
このフレーズだけでなく、「あともう少しだけ吸いたい」ときにおすすめの方法です。(自分のキャパ以上吸おうとすると身体が力むのでお気を付けを)
ただ、今回の場合、必殺二段ブレスをもってしてもまだ吹き切ることができませんでした。。
次。
効率よく吹けているか?
もともとタンギングがずっと苦手だと思っていました。(関連記事:タンギングが苦手な人が思いがちな「舌が動かないからダメなんだ」って、それ本当に舌のせい? )
なんだ別に苦手じゃないんだ!とわかってからも実際速いフレーズに差し掛かると、昔の自分がでてきて(こういうとこおまえ苦手だよな)と言ってきます。
♩=112くらいのテンポでも舌がもつれそうになったり、音が詰まってしまうことも多くて。
そこで、「息の使い方」がもっと効率よくなれば息もつんじゃないか、そう思ったんです。えらそうに言ってますけど当たり前のことです。この場合の効率よくは口の中の話。
必要以上に口の中を広くしていないか。
ここが結構ぼくにとってはポイントで。音色を重視するあまり、過去に口の中を広くしすぎていたことがありました。(関連記事:ホルン演奏の際、口の中の形を必要以上に縦長にしすぎてたのをフルートレッスンで知った)
今回、「もう少し口の中を狭くして吹いてみるとどうかな」と、口の中を「エ」に近いイメージで吹いてみたんです。
なんか【口の中は縦長のイメージ】とか【あくびしたときの感じ】、【指3本縦に入る感じ】などの今のぼくにはもはや不要となったイメージが未だに自分の中にあるんですよね。
そういうのを「おまえどっかいけやコラ!」というんじゃなくて、そっと別のものに置き換える。
「エ」にしてみよ、と思って吹くとタンギングが詰まることなくスルスル流れるようになりました。
口の中が広いことで息も多く必要になり、舌も口の中が広い分バタバタうごくので効率が悪かったんです。
よし、もうひと息。
そもそも息ってそんなに必要なの?
「速いフレーズを吹くには息のスピード大切!」
そう教わってきたし、自分もそう感じていました。実際にそういう部分もあることは確実です。
「息のスピードがあればタンギングもスムーズにいくよ」とも教わってきました。
でも今回息続かねーよ、という状況になり、あることに気付きました。
息のスピード=息の量
だと思っていたことに。
息のスピードは口の中の広さや出口の大きさでいくらでも変わることは散々わかっていたはずなのに、速いタンギングのときだけ「息のスピード必要=息の量たくさん」て思ってたんです。あほか。
「口の中の広さ考えたらスルスルタンギングできるようになったし、息の量そんなにいらないんじゃね?」
と思って吹いたらなんと!ひと息でいけたんです。
おわりに
どうしても途中でブレスのできない長いフレーズ、今回はそれに加えて速いタンギングが求められる状況でうまくいかないときに考えてみた3つのこと。
- ブレスどうするか
- 吹くときの状態は最適化されているか
- 息使いすぎてないか
この3つを見直すことで無事吹き切ることができました。
何かうまくいかないことがあるときは「どれかひとつ」が原因なのではなく、複数関係してうまくいかないことの方が多いので、どれか一つに着目しすぎると泥沼にはまります。
うまくいかないときはとにかくいろんな可能性を考え、どんどんいろんなことを試してみること。
長いフレーズや速いタンギングで悩んでる人はぜひ取り入れてみてください。
それではまた!
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