どうもごんざです。
自分が楽器を吹けば、必ず自分の耳に音は聴こえますよね。
そのときどこの自分の音を聴いているかって考えたことありますか?
あるときアレクサンダーテクニークの授業で、「レッスンをしていて、生徒の音がすごく変わっても、生徒が自分の音の変化に気付かないとき何が起きているのか」を相談したら、自分にも当てはまる気づきがあったのでシェアします。
自分の音は3種類に分けられるそうです。
- 演奏している空間で響いている音
- 楽器のベルから出ている音
- 自分の中で響いている音
この3種類の中でぼくの場合は、演奏している空間で響いている音しか聞いていませんでした。
楽器を吹く場所によって調子が変わる人は読んでみてください。
自分の音を、いつもと違う聴き方をしてみる。
ここにヒントがありました。
①空間で響いている音
ホールで吹けばホールに響いた自分の音を聴いて「よく響いている音だな」と思ってぼくは楽しく吹けます。
演奏している空間で響いている音、を聞くって大切です。
でも同時にちょっと危険なことでもあるんです。響かない場所で吹けば、響かない自分の音を聴いて「なんだこの音」って思ってたんです。
そのとき自分の音を違う聴き方で聞けば、出ている音自体はホールで吹いている音と変わらない音なんですよね。
②楽器から出ている音を聴く
ホルンは特にベルから出ている音って雑音が入っていてあんまりきれいじゃない。
でもどんなプレイヤーでも必ず雑音は出ています。プロでも。それに手元で鳴っている雑音混じりの音は、客席に聴こえないし気にすることない。
雑音は出ててOK。
誰でも出るもの。
広い場所で吹くときは自然と空間で響いている音を聴けます。そこであえて聴くポイントを楽器から出ている音に切り替えて聴いてみる。
人間の耳は優秀ですから「この音を聴こう」と思うと自然と切り替えられます。
自分で聴くポイントを切り替えることができれば、ホールで吹いている音も響かない空間で吹いた音も同じってことに気付きます。
なんだ、響かない場所で吹いてたっていつもと変わらないんじゃん。当たり前のことだけど、こう思えてから響かない場所での演奏でも「なんだこの音」って思うことはなくなって、ぼくは自己否定がグンと減りました。
いつもと同じ音なのに吹く場所によって喜んだり凹んだりしているのって、精神衛生上よくないですしね。
③自分の中で響いている音
水の中でしゃべったとき自分に聞こえる声って授業では言ってたんですが、ちょっとわかりにくかった。それがあるとき耳栓をしながら演奏してみたら、自分の音がいつも聴こえてこない響き方をしていました。
これが自分の中で響いている音なんだと思います。
おわりに
どこで鳴っている音を聴くかで、自分の音が違って聞こえます。
- 空間で響いている音
- 楽器から出ている音
- 自分の中で響いている音
3つの音をバランスよく聞き取れると演奏場所によって調子が変わることもないし自己否定もなくなります。
今までぼくは①ばかり聞いていたので、②も聞けるようになったことで自己否定が減って、またひとつ楽しく楽器を吹けるようになりました。
あなたはどの音を聴いて楽器を吹いてますか?
それではまた!
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