今日は吹奏楽指導に悩んでいたときに出会った本を紹介します。
生徒のあなたにも吹奏楽を教えているあなたにも、読んでもらいたい一冊です。
これを読んでぼくは自分の目指す先生像がはっきりしました。
目次
楽器や音楽のおもしろさを伝えることの大切さ
吹奏楽指導について長年疑問に思ってきたこと。
生徒を指導する上で厳しくしすぎることに意味はあるのかということです。
もちろんある程度の厳しさは必要な場合もあります。
楽しいことばかりではありません。
でも、自分自身怒鳴られてやらされて楽器を吹かされてきた思いがあるからこそ、余計に思うのです。
指導を始めたばかりの頃は、同じように教え子に指導してしまっていました。厳しく指導し、怒鳴る。自分が嫌だったことを忘れ同じ教え方をしていたんです。
でも、あるときそんな教え方には意味がないことに気が付きました。
当時ぼくに指導を受けた人には謝りたい。
もし音楽が嫌になるきっかけになってしまっていたら、本当に申し訳ない。
あの頃の指導法は間違っていました。
自分が生徒だったらこう教わりたい、と思う先生になる
気付いてからはどうしたら楽しく興味をもって学べるか、考えながら生徒と接するようになりました。
生徒ができないのは生徒のせいばかりではない、と気が付きました。
できないことを生徒のせいにして怒ることだけはやめよう、と心に決めました。
生徒の横に立って一緒に考え、その人に合った道を探し、歩みを助ける。
それこそぼくの目指す先生像。
それからは自分が「こんな先生だったらいいな」と思うような先生になろう、といろんな方法を試しています。
- 生徒を名前で呼ぶ
- 生徒にいろんなことを話してもらう
- 目を見て話す
- 話すスピードを相手に合わせる
- 普段の練習環境、練習に使っている教材を聞きそれに合った練習方法の提案
- 生徒が実際に持って帰れるものがあるよう考える
でも以前親近感が持てるかな、と名字を呼び捨てしていたら、レッスン後のアンケートに「名前を呼び捨てにしないでください」って書かれたこともありました。書いてくれた子はレッスン中、マジメに話をきいてくれていた子だっただけに衝撃でした。
ありがとう。
目が覚める思いでした。
基本的なことばかりですが、例えば少し自己紹介をしてもらうだけで生徒の緊張はほぐれ、笑顔も増えました。
楽器の先生ってみんな最初はこんな感じ
楽器の先生をしている人たちの多くが、「指導方法」や「人に教えるための勉強」という教育は受けてきていません。
教えた経験などまったくないままあるとき先生デビューするんです。そこからみんな四苦八苦しながらレッスンしていきます。
自分自身もその流れ指導者として悩んでいるときこの本に出会い、共感し、救われました。
生徒が自分から練習するには、指導者がわかりやすく教える必要があります。
本の概要。
指導した中学校を沖縄県として初めて全国大会金賞をもたらし、赴任した先々の学校で、全国大会出場へ導く。全国大会出場回数は総計30回、うち金賞14回。「吹奏楽の神様」とも言われる先生が教える、「普通の子をできる子にする」教え方。
本を読み進めていくと、きらきらしている言葉にたくさん出会います。
- 先生が勉強しないと生徒は伸びない。
- 指導で大事なことは、どうしたら生徒が自分たちですすんでやるようになるか
- 小さい言葉にも気がつくような生徒を育てる
- 音楽は楽しさが一番です。叱られて楽しくないのに楽しい音楽はできません。
- 生徒が自分から練習するには、指導者がわかりやすく教える必要があります。
もうほんとにその通りだよなあ、と首が折れるくらいうなずきました。無駄なことはなにひとつ書いてありません。
この本を読んで救われました。
すべての吹奏楽指導者、中高生の皆に読んでもらいたい一冊です。
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