満席!4/20.21 大阪にて第30回出張レッスン

思考停止指示待ち人間が自分を取り戻す方法

Dog on a beach. The sea was a long way away and she couldn't be arsed to go there. But then, neither could I. So we sat down and talked about gravity. And liver. Brancaster, Norfolk, UK

最近「指示待ち人間」て言葉をよく聞きます。あなたの周りにも思い当たる人がいるかもしれないし、むしろ自分が指示待ち人間だなーって人もいるかもしれません。  

もし自分が指示待ち人間だったとしても、抜け出すことはできます。
なぜなら、ぼくも以前は典型的な指示待ち人間だったからです。

指示待ち人間とは

  指示待ち人間てなんだろ?って人もいるかもしれないので、個人的に思う指示待ち人間の特徴を。  

自分の頭で考えることをやめた思考停止状態

学校、部活動、家庭、仕事、などなど。

常に、
「〜しなさい」
「〜しろ」
「〜しないと」

と、指示され続けていたり、決まったタスクを消化するだけの毎日を過ごしていることで、いつしか自分で考えることをやめてしまう人がいます。組織の中では自分の意見を持つことが邪魔になってしまうことの方が多いですし、仕方ないと言えば仕方ないことでもあります。

それに、言われたことだけやっていればいい状況は楽なんですよね。

自分の意見を言えない(言わない)

「こうしたい」
「ああしたい」

思っていることはみんなあるはずですが、なかなか言えない、言う機会もない、言ってもはねつけられる、聞いてもらえない、など受け入れられないことばかりだと、(言うことだけ聞いていればいいや)と自分の意見を言わない習慣ができちゃいます。

自分の意見を言わなくても周りに合わせればいい。

そのうち自分の気持ちがどっかにいってしまってわからなくなる。  

決断ができなくなる

自分の意見が言えなくなって、周りの目が気になるようになる。

「これを言ったらどうなるんだろう」
「あれを言ったらどうなるんだろう」

こう考えていくうちに、自分で何か決めることが怖くなって決断ができなくなっていきます。

周りからは優柔不断で決断ができない人と思われる。
人の顔色をうかがうようになる。
ますます決断ができなくなる。  

 

これで指示待ち人間のできあがりです。
あなたの周りにいる指示待ち人間も、実はこんな理由でなってしまっているのかもしれません。  

脱出しよう

指示待ち人間から抜け出すためにはどうしましょうか。
抜け出す方法を考えてみます。

自分が指示待ち人間だと自覚する

あなたは指示待ち人間ですか?

自分の頭で考えて、自分の意見を持って、時にはそれを行動に移せるでしょうか。それとも苦手でしょうか。

もしあなたが「やばっ、私指示待ち人間だわ!」と思ったなら、それだけで大きな一歩。気付くことがまず何より大切です。

気付いた時が、指示待ち人間脱出のスタートラインです。

しまい込んでいる箱を見つけよう

自分がどう思うかなんて考えないなんて普通。
それは本当は自分の気持ちはしっかりあるのに、どこかにしまい込んじゃっている状態です。

しまい込んじゃっている箱を探そう。
自分の気持ちは箱にしまってほこりかぶっている。その箱を開けるのもこわい。何がでてくるか分からないから。

最初は開けなくてもいいから、自分の気持ちの箱を探そう。

自分だけで難しそうだったら、専門家に力をかりよう。カウンセラーさんや臨床心理士さんに力をかりることは、恥ずかしいことでもなんでもない、海外では普通のことです。

元指示待ち人間の体験談

組織の中にいるときは指示待ち人間でもいいんです。誰かが指示を出してくれるから。

問題は放り出されたとき。

 

ぼくの場合はその最初が大学卒業だった。
今まで何となく道があったのに突然放り出される。

 

さあここからはあなたが歩いた場所が道になるんですよ、とある日突然言われるわけ。

 

おいおい、いきなりそんなこと言われてもどうすりゃいいんだよ。

路頭に迷う。
でも誰も助けてくれない。
どうすればいいかなんて教えてもらえない。

そこで初めてほんの少しだけ気付く。

 

「あれ、これまで自分がどうしたいかなんて全然自分の頭で考えてこなかったよ、やばい」って。  

 

楽器を辞めて仕事をはじめても言われてた。

「どうするか自分で考えろ」
「自分で考えたことをやってみろ」
「このままじゃお前は終わりだ」

とかね。

自分の頭で考えてこなかった、
考えられなかった、
そういう時期を経て、少しずつ自分の気持ちに気付き始めて考えられるようになるまで長い時間がかかりました。

自分を取り戻すと景色が変わる

By: Matthew G

  最初は自分の中に「こうしたい」とか「こう思う」とかなくて。

どーしよ、と思ってじっとしてた。
そのうちにあるとき、しまっていた膨大な思いに気づく。

言葉にもできない気持ちがあった、
嬉しい気持ちがあった、
悔しい気持ちがあった、
感謝の気持ちがあった、

負の感情もものすごくたくさんあった。

パンドラの箱が開いてしまったようにごちゃ混ぜなものが溢れ出て、心が覆い尽くされた。

 

 

自分がやりたいことをやる。
自分で決めたことをやる。

 

なんでもないことのようで、
当たり前のことのようで難しい。

自分の気持ちを言葉にすることもとんでもなく難しい。でも、新鮮なことばかり。

ほんのちょっとしたことだけど、自分で考えて自分の考えで歩くってこんなに楽しいんだなあ、と気付いた。

おわりに

自分が指示待ち人間だと思ったら。
そして変わりたいと思ったら。

自分の本音と向き合う時間を作ろう。時間を作らないと日々の流れの中では指示待ち人間の方が過ごしやすいから、またすぐ思考停止状態に戻るよ。

時間をつくって自分の気持ちを見てみる。
自分の気持ち通りの一歩を踏み出してみる。
自分の足で歩きたい方向に歩いてみる。
自分で歩く道を決める。

時間がかかるかもしれない。
逃げたくなるかもしれない。
めげるかもしれない。

それでも。
指示待ち人間から脱出できたら。

そんな苦労が吹っ飛ぶくらい、毎日が明るくなるよ。

 

 

 

それではまた!