「僕はホルンを足で吹く」、フェリックス・クリーザー氏の自伝を読んで

どうもごんざです。
読みました。

刺激的だけどそのまんまです。生まれつき両腕のないホルン奏者の方の本。素晴らしい演奏をまずはどうぞ!

両腕のあるぼくからすると、

「腕がないってどれだけ大変なんだろう」
「過酷な人生なんだろうな」
「それでもホルン吹くとかなにそれ超すごい」
「想像もつかない」

と本を読むまで思っていましたが、この本を読み終わる頃には自分がどれだけ偏見を持って障害のある方を見ていたのか思い知らされました。

文中には一度も、腕がないことへの苦労や、工夫してることだとか腕がある人への憧れだとか出てこなかったんです。

生まれつき腕がない彼にとっては、腕がないことは障害でもなんでもなかったからです。

 

フェリックス・クローザー氏は周りの子供と変わらず育ちました。いたずら好きで自分の意見をしっかりと持っていて、ちょっと頑固で。自分の中で厳格な決まりを持っていて完璧主義で。決して順風満帆ではない人生を垣間見れて、ぼくはこのホルン奏者がとても好きになりました。

勉強になる部分、感心する部分、ちょっと共感できない部分、色々とありましたが「レッスン」に関する話の部分が特に共感できました。一部紹介します。

毎週レッスンに通う音楽の先生というのは、自分の味方であり、ほかの誰よりも自分のことをよく知っているものだ。強さも弱さも気まぐれなところもだ。

いつ励ましが必要で、いつブレーキが必要なのかをわかってくれているだけじゃなく、生徒の能力も認識していて、最大限の力を引き出してその先へと進めるのが理想的なパターンだ。

浮き沈みのある気まぐれな生徒の日常の中で、慰めて失敗を忘れさせ、生徒に責任を持ってくれるような先生だ。音楽的に発展させることをはるかに超えた責任だよ。

こんな強烈な関係に絶対必要なのは信頼だ。

「信頼関係」この言葉が強く心に残っています。

こんな先生に出会えたらなあ、という理想的な先生像をフェリックス・クリーザー氏は語ってくれていました。

素敵な本なので、まだ読んでいない方はこの機会にぜひ読んでみることをオススメします。言葉の選び方や翻訳のわかりやすさ、読みやすさもあって一気に読めますよ。

 

 

 

それではまた!

 

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