どうもごんざです。
いつもはなんてことないフレーズなのに、なぜか本番前になるとうまくいかなくて。
不安な気持ちのまま本番を迎えたことはありませんか?
ぼくはつい最近ありました。
不安なまま本番を迎えて(はずしたらどうしよ)(できないかもしれない)(嫌な場所だな)そんなネガティブな気持ちのままステージにあがりました。
でも本番、ネガティブな言葉を違う言葉に置き換えて、自分に提案し続けることで本番で一番いい演奏ができました。
今日はそんな話。
目次
不安な場所があるとそこばかり見てしまうことに気付く
楽譜的には難しいことはない曲でした。
だけど、ある一ヶ所だけリハでうまくいかなかったんです。
そうなると本番ではどうしても楽譜はこんな風に見えてしまいました。
まだ始まったばかりなのに、ずっと先のうまくいかなかった部分ばかり目に入っちゃうんですよね。
これ、よくないです。
先のことを見るよりも「今やっていること」を大切にしないと、普段できている関係ないところまでぼろぼろになりかねないからです。
これを、発想を変えることでいい方向に向かうように考えていきました。
「できないかもしれない」と思ったとしても「絶対できない」と決まったわけではない
何回できなかったとしても、本番もできないとは限りません。
(できなかったらどうする?)ってささやきも聞こえてきますが、これも考える意味がありません。
「もし」は未来のことだからです。
まだ来ていない未来のことを考える意味は演奏中においては必要ないのです。(「もし」雨が降ったら?と傘を用意する、なんてことは必要ですけどね)
とは言っても、
「そんなことわかってるよ!」
「そんなのきれいごとだよ!」
「それができれば苦労しないよ!」
そう思う気持ちもわかります。でも少しでもなんとかしたいじゃないですか。だからぼくはあがいています。そしてこれは効果あったな!と思ったので紹介しています。
あとは事実確認することも効果的です。
- できないかもしれない、と思う場所はそんなに難しい場所なのか→そうでもない
- 前後の関係で特別難しい何かがあるのか(キツイ、目立つ等)→特になし
- そもそも、その部分を吹けるかどうかは曲のクオリティの重大な決め手になるのか→そうでもない
考えれば考えるほど、不安は妄想に近いとわかってきます。
とは言え、ポジティブな発想に簡単にチェンジできればいいんですけど、実際はなかなかそうはいきません。
だからこそおすすめしたいことがあります。
シンプルかつ原始的な方法ですが、これが実に強力です。
自分に提案し続ける
シンプル!
何度も何度も提案し続ける。
これだけです。
ほんの一回(できるかどうかはまだわからない)(やれることをやるしかない)と考えたって、それでできるようにはなりにくいです。そんな簡単なものではないです。
ちょっと暇があればすぐ(さっきできなかったよね)(次もできないんじゃない?)とネガティブな思いが足音もなく近づいてきます。
だからこそ、提案し続けることが必要です。
しつこいくらいギリギリまで提案し続けることで、本番は音楽の中で演奏できました。
事実確認し、演奏に実際に必要なことを提案する
この画像では見えませんが調性の関係で上のDではなく、Desの音。
事実確認をして、必要なものだけ選び出します。
自分にとって高い音か→NO
難しいフレーズか→NO
演奏するのに技術的な問題はあるか→NO
隣で吹いていた先輩に「指が切り替わるのが遅いとうまくいかないことがあるよね」とアドヴァイスをもらったので、具体的な演奏プランはこんな感じ。
- 気になるポイントだけ視界に入ってきたら、楽譜全体、ホール全体を見回そう。
- 前の音から指をすばやく切り替えよう。
- 2.3番キーを押すと、管が長くなるので少し息の量を増やそう。
- ネガティブな気持ちが襲ってきても事実確認をし、前向きに演奏しよう。
今回はこれで乗り切ることができました。
ポイントは具体的な提案、というところです。
「がんばる」とか「前向きに」とか「勇気を持って」などの提案は必要ではありますが、具体性には欠けます。
「がんばるぞ!」と思っても音は出ないですからね。
おわりに
なんてことない場所が突然こわくなったり、(できなかったらどうしよう)ってぼくはよくあります。
そんなとき実行したことを書きました。
まずは「そこだけを見ちゃう」自分に気づく。
事実確認をし、ポジティブなプランに置き換える。
具体的な提案をし続ける。
こわくなったり不安に襲われたとき、ぜひ試してみてください。
単純だけどとても効果的です。
それではまた!
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