アンブシュアや吹き方は見た目じゃなくて機能しているかで判断しよう

 どうもごんざです。
以前からTwitterで何度かやりとりしていた長崎に住んでいる学生が東京に来てくれてレッスンしてきました。

そのレッスンでのポイントは大きく分けて3つありました。

 

一、「〜じゃなきゃダメだ」をやめてみる

一、形にこだわって練習に取り組んでいたことは本当に必要なのか考えてみる

一、身体の仕組みを理解して身体を使ってみる

自分の中にある「〜じゃなきゃだめだ」を掘り起こす

レッスンした子は真面目な子で、先生に言われたことはとにかくやる!その通りやる!→でもできない、自分を責めちゃう。こんな悪循環にはまっていました。

話を聞きながらレッスンを進めていくと、どこの音域を吹いていてもマウスピースがいつも顔の真ん中にあります。

 

「マウスピースは動いちゃダメだって思っていない?音域によってマウスピースは動いても大丈夫だし、むしろ思いっきり動いちゃえ!」。そう提案してみました。

その後吹いてもらうと、苦手と言っていたオクターブの跳躍もスムーズにできました。すんなりいったことに1番驚いていたのは本人。

どの音域でも口を動かさないように。

このアドバイスが必要な場合もありますが、今回の場合は本来必要な動きまでしないようにしていて、結果吹きずらくなっていたようです。

見た目が先か音が先か

低音が出だしからすんなり出ない、という悩みもありました。

吹いてもらうと確かに吹きにくそうです。観察していると、下の音域に切り替える時にめちゃめちゃアゴを落としていますし、下アゴを張っています。見た目でわかるくらいに低音を吹くとき用のアンブシュアにしているように見えました。

ちなみに、ある音域から低音域用のアンブシュアに切り替える、という考え方はホルン業界では割とよく聞くことです。

 

「下アゴを意識して張っているの?」と聞きました。

すると、「下アゴと唇の横の筋肉の三角形を意識しています」とのこと。

 

下アゴを意識して張るようにしているそうです。これ、ホルンあるあるなんで、ぼくも以前レッスンで「とにかく下アゴを張るように」と言われていたことがあります。実際いくつかの教本にも「この形が大事ですよ」と下アゴを張るようにとの指示が載っています。

 

でも以前、あえて下アゴを張ることを意識しないで吹くことで自分がうまくいったことがあったので、「下アゴ張らなくても出るかも、と思って吹いてみようか」と提案してみました。

下アゴの落とし方も骨格的にどう動くか話しながら吹いてもらうと、低音用アンブシュアをセッティングしなくても普通に低音が出ました。アタックも問題ありません。音色も明るく芯のある音。

 

「下の音って意識しすぎていたのかもしれないけど、そこまで色々変えなくても出るね」

 

そこでふと気付いて、「普段吹くときにも色々準備して吹いているけど、準備しなくても音出そうだから、マウスピースを口に当ててそのまま吹いてみようか」と提案をして吹いてもらうと、ガラリと音が、息の流れが、演奏が変わりました。

 

吹いた本人は喜びを通り越して呆然。
「今までの私はなんだったんだろう。。」と言ってました。

そこを境にいろんなことがスルスルできるようになって、別人かよ!ってくらいいい演奏をしてくれました。

 

いい音がでているとき、口の周りのセッティングを見ると下アゴが張っているように外見は見える→最初から下アゴをセッティングして吹く、っていうのは場合によってはいい結果にならないこともある。そう感じました。

 

いい音でた!
→下アゴ張ってる!
=下アゴ張っているといい音!
ってのはあると思います。

でも、まずは下アゴ張って!
→そうすりゃいい音になる!
=?。
形から入るのは必ずしもいいとは言えないんじゃないか。

 

ぼくの提案はこちら。

いろんな吹き方を試してみる!
→いい音でた!
=そのとき何が起きているか(下アゴを張っていないならそれはそれでよし)

こちらの方がその人に合った吹き方になる。そう思うのです。

 

 

ハッとする瞬間もありました。

「高音域を出すときにマウスピースの中に唇をいれるように吹いてみようか」と提案をして吹いてもらったとき「こうやって上の音吹くと自然と下アゴが張れますね!」って言ってくれたんです。

なるほど!

何かがスムーズにいったときの状態だけ見ると下アゴが張れているんだな。でもそれは意識して張ったものではなくて結果としてそうなったんだなと、生徒から学びました。

レッスンの中で自分でもガンガン気付くようになっていくのもすごい。人の成長って言葉にできない気持ちになります。

身体の仕組みを理解すると演奏も変わる

身体の動きを観察していて、ブレスの時にもっと肋骨が動いてくれると楽にたくさん息が吸えそうだなーと思ったので、身体の構造や実際の動きについて、動画やアプリで骨や呼吸時の臓器の動きを見てもらいながら話をしました。

「肺は鎖骨のあたりまであるし、肋骨も呼吸時には動くんだよー」と話し、実際に触れてもらいながら自分でも試してもらうと、それだけで以前よりブレスが楽になったのを実感してくれて。

自分の身体の変化に敏感に気づくこともすごいことだし、大切なことなんだよ、なんて話もしました。

おわりに

ここで書いたことはほんの一例でもっとたくさんの変化がありました。レッスンの最後には、別人かよ!ってくらい楽にいい音で吹けるようになっていて楽しそうでした。

 

「ブログを読んで自分が変わるんだから、レッスンでどれだけ変われるんだろう」って楽しみにしていてくれた彼女の気持ちに少しは答えられたかな。

 

レッスンで試してみたことを一度で習得するのは難しいかもしれない。

レッスンでやったことが必ずしも絶対いい!ということではなくて、いろいろ試していく中で、うまくいかないことがあっても凹まずに別の方法をどんどん試していくことが大切!って思うんです。

そのためにも引き出しはたくさんあるといいですよね。

「これじゃなきゃ!」と縛られるより、いろんな選択肢があって、それを自分が選べるんだよ、その選択肢はたくさんあるんだよってレッスンでは伝えています。

 

 

それではまた。

 

 

 後日アンケートに答えてもらいました。

こんなに楽器って楽に吹けたんだ!!!これいらないや、これしていいんだ!がたくさんありました!!✨

Twitterでごんざを  

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