12月7日(土)8日(日)盛岡出張レッスンのお知らせ

口の準備がはやすぎると低音が鳴りにくいし、離れたがるマウスピースもプレスで逃がさない

どうもごんざです。
じゅりさん(@at_horn03)とのレッスン

もともととてもよく吹ける方だったんですが、ほんのちょっとしたことで変化があったので紹介します。

最低音を先に見て準備すると口が足りなくなる。
離れたがるマウスピースにその場に居続けてもらう。

この二本立てです。
特に金管楽器で低音が苦手な人は必見です。

目立って低い音があるとそこだけを見てしまう

レッスンで取り扱ったのはここです。

ベートーヴェンの第九のソロ。
音低いんですよね。

まずは吹いてもらいます。

とてもよく吹けているのですが、音が下がっていくうちに少し低音が不鮮明になるのがもったいなかった。

そのままもう一度吹いてもらうと、段々音域は下がっていくのに、あるところから極端に低音を吹くときの口になっていることに気づきました。

金管楽器は低音にいくにつれて口の中の広さやなんかが少しずつ変わっていくのです。キーが3.4個しかないので何か変えないと音がでないんですよね。 

準備が早くて途中の音でも最低音の口になっていた

このフレーズ自体簡単なフレーズではないんですが、たいていの人はこの一番下の音を見ちゃいます。
ホルンにとってとても低い音です。
この音に向かってクレッシェンドするから結構吹きづらいフレーズ。

演奏を観察していると、

記譜でいう所の「ソ」と「ド」の音。
「ソ」はまだそんなに低い音じゃない。
そんなに口も変わらずに吹けるはずの音です。

でもその先に「ドの音がある!低い!」って見ていると、「ド」の口で「ソ」を吹いちゃうことがあるんです。

「ソ」を吹いている時に「ド」の口で吹いちゃうと、「ソ」はいつもより吹きにくくなるし、「ド」を吹くときに(もうこれ以上口が変わらないよ!)と口が足りなくなっちゃうんです。

丁寧に吹き、口が変わらなくても吹けることを知る

中音域から半音階で低音域に向かって吹いてもらい、「ソ」の音を吹いてもらいました。
さっきのフレーズを吹いたときの「ソ」のアンブシュアとは違っているし、音にもツヤがあってはっきりと出ています。

吹いている本人も「さっきとは違いますね」と気づいてくれました。
気づくことが大切なのでうれしかったです。

 

「さっきのフレーズを吹くときその音で吹いてみましょう」

 

そうして吹いてもらったら今までとは比べ物にならないくらい、クリアでいい音で最低音まで吹けていました。

低音に目がいきすぎて低音にいくまでに、すでに最低音の口で吹き始めてしまっていたことが低音を吹きづらくなっていたようでした。

低音にいくほどマウスピースは離れたがる

低音にいくほどマウスピースは唇から離れたがります。
吹いているところを観察していると、唇からマウスピースが離れていってる傾向があるように見えました。

離れたがっていてもそこで唇が離れていくままほっておいてはダメなのです。

 

どこか一点だけでも離れていかないところがあると、低音はしっかり鳴ってくれます。
今回の場合は下の歯と唇とマウスピースの関係性に着目して、そこを離れないようにして吹いてもらいました。

低音域に行っても関係性が変わらないように、マウスピースに居続けてもらう

他がゆるんでも今回の場合は、試しに下唇と下の歯とマウスピースにその場に居続けてもらいました。
そう気にして吹いてもらうと、だいぶ低音が安定して張りのある音になりました。

本人も「吹きやすい」と言ってくれました。

変化があってそれに気づくこと。
演奏に変化があったことより、それに気づくことの方が大切です。

おわりに

短い時間でしたがいろんな学びのある時間を過ごせました。
レッスン後に早速Twitterで感想をいただきました。

友達に抱きつく感じ。今回紹介していませんが、レッスンではいろんなことに例えながら進めていっています。演奏が変わるのならどんな例えでもいいですよね。

レッスン後にはアンケートにも答えていただきました。
https://edit.goat.at/#/posts/3QdQ4JUe

 

追記:この記事を読んで、実際に演奏に取り入れていただいた方からリプライいただきました。

ぶっつけでチャレンジする気持ちが素晴らしい!

 

 

それではまた。

\Xでごんざを  

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