どうもごんざです。 座って演奏する人と、イスとの関係は大切な問題です。
身体の仕組みも交えつつどんなイスにでも対応できる座り方と考え方を紹介します。これはできれば反り腰で腰が痛くなる人や、猫背がなかなかなおらない人も変わるきっかけになると思います。
ポイントは2つ。
- 坐骨で座ること
- お気に入りの角度にこだわらない
目次
座りにくいイスとは
演奏会会場のホールで吹くときのイスは、この際座りやすいとしましょう。あの、平らでフカフカしてないイスは大抵最高です。
座りにくくて嫌だなと思うイスは、いわゆる折りたたみのパイプ椅子が大半です。
- 座面が斜めになっていてお尻が後ろに吸い込まれるタイプ
- クッションがへたってきていて沈みこむようなタイプ
- どう考えても座面が低いイス
- いつも背もたれに寄っかかっている人は背もたれのないイス
- やたらフカフカなイス
これらがいわゆる座り心地の悪いイスです。
こいつに出会うと座りづらいし吹きづらいし、挙げ句の果てに腰まで痛くなります。
なんだかその日一日イヤな気持ちになるくらい演奏者にとってイスは大切な存在です。
坐骨で座るとイスの種類に左右されにくくなる
イスにはもちろんお尻で座りますが、お尻はお尻でも「坐骨」で座ることで、どんなイスでも対応できるようになります。
坐骨
この出っ張ってるみどり色のとこです。
色の付いてない反対側も坐骨です。
坐骨は2つあります。
坐骨を確かめる方法は?
坐骨で座るとか坐骨ここですとか言われても「それどこ」ですよね。
そこで、坐骨の簡単な確かめ方があります。
イスの座面の上に自分の両手の平を上にして置き、右手の上に右尻を、左手の上には左尻が乗るように座りましょう。
なんだかごつごつした骨が当たりませんか?
それが坐骨です。
身体を上下左右に揺らしてみて「坐骨に体重が乗った状態ってどんなだろ」と動きながら重みを感じてみてください。
坐骨の感覚ってそんなに敏感ではないので、ただイスに座っただけで探してもお尻の骨のどこが接しているのか分かりにくいんですよね。
坐骨の下に手を入れて手のひらの上に座ると、感覚の鈍いおしりの骨でも手でとらえることができます。
そこへかかる重さがぐっと増えれば坐骨に体重が乗っかった証拠です。
ここに体重を乗せて座ることを「坐骨で座る」と言います。
いつもの座り方と比べてどうですか?
重心は?
体の傾き具合は?
坐骨の場所がわかって体重の乗せ方もわかったら手をどかしてみましょう。
これでイスに坐骨で座ることができるはずです。
さて「坐骨に体重乗せる感覚はなんとなく分かったけど、別に座り心地変わらない」な方もいらっしゃることと思います。
そんなあなたは「この角度だとベストな座り方なんだよね」を持っていると考えられます。
角度にこだわるとイスと仲良くなりづらい
胴体と足の角度にこだわりを持ってませんか?「座ったときにヒザが90度に曲がっていないと」とかこだわりがあると仲良くなれるイスはかなり限られます。角度を基準に考えると世の中合わないイスだらけになります。
高さや角度を保つために何か敷いたりする方もいらっしゃいますが、ここで坐骨と股関節の関係を知ることで座り方が変わります。
坐骨で座ると股関節が自由に動ける
「坐骨で座る」を骨格模型で横から見た場合こういう感じです。
坐骨の上にうまく体重を乗せて座れていると、股関節の可動性がかなり良くなっています。
ぼくは坐骨と股関節は同じ高さにあると思っていたんですが、こうして見ると坐骨より股関節ってだいぶ高い位置にあるんですよね。だから坐骨で座ると股関節が自由に動けるようになるんです。
下の画像は坐骨がちょっと寝てますが大目にみてください。股関節につながっている太い足の骨を「大腿骨(だいたいこつ)」と言います。しっかりと坐骨に体重が乗っていれば股関節が自由に動けるし、大腿骨がどんな角度であっても座り心地には影響ないのです。
坐骨で座り角度にこだわらず、股関節が自由に動くような座り方ができれば、あなたはこの先の人生でどんなイスに出会っても無敵です。
おわりに
坐骨で座ると股関節が自由になるので、脚が動きやすくなってどんなイスにも対応できるようになります。
反り腰で腰が痛くなったり、猫背で悩んでいる人も自然に座れるようになることが多いです。
坐骨で座る!の感覚をつかんで、イスとの付き合いや姿勢の改善がうまくいくよう願っています。
それではまた!
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