先日の大会での体操の内村航平選手の金メダル、素晴らしかったですね。
体操に詳しくないぼくが見てもわかるくらい美しい演技でした。
リアルタイムではありませんでしたが、内村航平選手の競技後にインタビューで「いつもの練習では絶対にミスがなかったので練習だけを信じて」最後の鉄棒に臨んだ、と言っているのを聞きました。
よく「本番は練習通りに、練習は本番通りに」という言葉を聞きますが、内村選手の言葉を聞いてまさにこれだ!と思ったのです。
練習から本番を想定して練習することが大事
自分たちの体操を出すためには、やっぱり練習から試合を想定してやることが大事です。
出展:「練習から試合を想定してやるのが大事」-内村航平
これは体操に限らないですよね。
楽器を演奏するときに、たとえ狭い部屋で練習せざるを得ない場合でも、ホールをイメージして、本番の静けさをイメージして演奏するだけでも音が変わります。
本番は練習通りに、の「練習通り」というのは「本番を想定した練習通りに」本番演奏するってことなんですね。
ただ「練習通り練習通り。。」と普段部屋でなんとなく吹いている自分の姿を想像しながら吹いても緊張してあがってしまうかもしれませんが、普段から本番のイメージができていれば、いい緊張感で本番に臨めそうです^^
圧倒的な練習量に裏打ちされた自信
オリンピック体操個人総合2連覇の後のインタビューで、最後の種目の鉄棒に臨む時の気持ちを聞かれた内村航平選手はこう答えています。
「いつもの練習では、絶対にミスがなかったので、その練習だけを信じて、着地は絶対止めてやるっていう、強い気持ちで、あとは本当にいつもどおりを心がけてやりました。」
いつもの練習では絶対にミスがない。
こう言い切れる事がどんなにすごいことか。普通ならどんなに練習をしても絶対とは言い切れない。
実際。内村航平選手の練習量は凄まじいそうです。
国際体操連盟(FIG)が認定する6種目の技799個すべてをこなせることが判明。世界でただ一人というマルチな能力
圧倒的な演技と自信は圧倒的な練習量から。
内村航平選手が所属しているコナミの加藤裕之監督(50)によるこんな話もあります。
内村はまったくアップもしないで全種目をやってしまう練習をしているという。「普通はできません。たぶん、世界で誰もいないと思います」
加藤監督は「他の選手は限界ぎりぎりの力を出し切っての勝負。航平は高難度の技をもっと習得しているが、あえて無理のない構成にとどめている。力の数十%で戦える」と説明する。
枠にとらわれない練習法でいつも自分を試しているようにも感じます。
いきなり曲を吹いてみるって練習法もたまにはいいんじゃない?ってヴェクレさんの教本に書いてあったのを覚えていますが、体操はケガの危険もありそうなのにすごい。
大切なことは繰り返し練習すること。
ハッとする言葉もあります。
−ウェートトレーニングはしますか?
筋トレとかはほとんどしていないです。筋肉は体操だけで自然につきました。
凄まじい練習量をこなしているからこそ言えることかもしれませんが、これはなにに対しても言えそうですね。
本番前にはいつも技のイメージを作ってから
−演技をする前に、手振り身振りをしていますが?演技をする前に、手の動きと頭の中の動きが直結させるためにイメージしている感じです。今から自分がやる技のイメージを作ってからやるようにしています。
体操はすごく考える競技で、頭を使いますね。いろいろなことを考えて、少しずれがでても多少戻せるようにとか、そこまで考えます。子供のときはよく人形を使ってイメージトレーニングをしていました。やりたい技と同じように人形を動かしてみてイメージを作る感じです。
今はそのおかげで、演技中にどこにいて・どの状態かわかるようになりました。
すさまじい練習量をこなし、練習では絶対にミスをしない、というところまで突き詰め、本番前にイメージトレーニング。
それによって内村航平選手の演技がある。参考になるというかならないというか、とにかく徹底的にできることを全てやっている、ということがわかりました。
おわりに
練習から本番を想定して練習する、はじまりは内村選手のこの発言からでした。
その後調べれば調べるほど努力なさっている方だということがわかりました。ご自分で「僕は天才ではなく、努力でここまでこれたと思っています」と言うだけの練習をしてるってほんとすごい。
普段から本番を想定した練習をする。
絶対にミスをしないと言えるほどの練習量。
繰り返しイメージトレーニングをすること。
演奏にも活かせそうなヒントがたくさん。
それではまた!
最後に内村航平選手の素晴らしい演技をどうぞ。
[…] ろう。120%の力でできているだろうか?ただ長い時間練習するだけでなく、長い練習時間のなるべくすべてを質の高い時間に。これは先日書いた内村航平選手の話にもつながるなあ。 […]