曲間で楽にブレスをするための3つのヒント

どうもごんざです。
演奏時の悩みで「フレーズ間でのブレスがはやく吸えない」という話を聞きます。中高生だとブレスに時間をかけてしまって前の音が短くなってしまう、なんてこともよくあります。

そんな時にレッスンで「こうしてみたらどう?」とよく提案することを3つ、今日は紹介します。

マウスピースから口が離れていないか

フレーズの途中で息を吸うとき、マウスピースから口全部離れていませんか?

マウスピースは口につけたままブレスしても息は吸えますよね。楽器の中の空気を吸えと言っているわけではなく、口の両サイドからブレスできますよね。

意外と見逃されがちですが、一度マウスピースから口を離して息を吸うクセがついていると、次に音を出すまでの準備に時間がかかります。時間がかかるとつじつまを合わせるためにブレス前の音を短く演奏したり、ブレスが短時間で必要量吸えないのはもちろんのこと、次の音の出だしも不安定になりやすくなります。

ブレスは、マウスピースを唇からそこまで離さなくても吸えるんです。

本当にそこで息を吸う必要があるのか

後打ちを吹いていると、途中途中で息は吸っているのにどんどん苦しくなっていく、という状況にぼくもよくなっていました。

これは息を吸いすぎていることから起きるのです。

中高生の時から「ブレスはとにかくいつも目一杯吸え!」と教わってきましたし、実際ブレスは体の中にたくわえておけばたくわえておくほどいいよな!と長い間思っていました。

でも実はそうではないようなのです。

必要なときに必要なだけの息があればよかったんです。

息は吸うほど吐きたくなる

もしくは息が足りない時ほど息をたくさん吸いたくなります。

プールで潜水した後・・
臭い匂いを息を止めてやり過ごした後・・
あまりの緊張に息をし忘れていた後・・
息を吐き切った後・・

こういう時は自然とたくさん息を吸いますよね。

では息をたくさん吸った後は?
もちろん、息をたくさん吐きたくなります。

 

楽器を吹くときは「とにかくたくさん息を吸え!」って言うことが多いように思います。たくさん吸ったらたくさん吐きたい。なのにあまり息が吐けないと体には負荷がかかります。

 

演奏前に楽譜を見て、特定のフレーズを吹くのにどのくらいの息が必要かイメージしてから演奏する。

無意識にとにかくブレスを取りがちな人は、本当にそこで吸う必要はあるのか考えてみる。

この2つです。

 

たくさん息を吸うことは、直後にたくさん息を使うときにはもちろん必要なことです。長いフレーズ、大きな音、短く鋭い音・・・などなど。

また、楽器を始めたての人にはこういったアドバイスも有効です。日常生活での呼吸と楽器演奏に使う息は別物ですからね。

お腹の力は抜けているか

音が出ている間は、常に息を吐き続けていますよね。

息を吐き続けている間は、体もお腹周りの筋肉を使って息を吐き出そうとがんばってくれています。

でも曲間での短いブレスのとき、この腹筋がどう作用しているか考えたことはありますか?

 

呼吸というのは、息を吸うと肺がふくらみ、それに合わせて肋骨も動きます。肺が膨らむと横隔膜が下がり、その影響で臓器たちが行き場をなくして骨盤に入り込んだり前に出てきたりします。

息を吸うときは体がかなり積極的に動いているのですが、この時息を吐くときのようにお腹に力が入ったまま(腹筋を使ったまま)だったらどうなるでしょうか。

まず、臓器が行き場をなくします→横隔膜が下がらない→肺も容量いっぱいはふくらめない→息吸いにくい

となります。
なので、息を吸うとき「演奏スイッチ一旦OFF!」と一度試してみてください。演奏に必要なお腹周りのがんばりをやめてみるんです。これで、息が思いのほか吸いやすくなることがあります。

おわりに

  1. マウスピース口から離れてるんじゃないか問題
  2. ブレスの量、位置は適切か問題
  3. 吸気時、お腹の力入ってるんじゃないか問題

息が苦しくなると、(息が足りない、吸えてないんだ)と思ってしまうことが多いのはぼくも経験があるのでわかりますが、少し自分の体の様子を観察してみましょう。

何か発見があるかもしれません。

 

 

それではまた。

Twitterでごんざを  

エールを贈る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です