ホルン奏者は右手でピッチと音色がだいぶ変わる

ホルン吹きの中高生とレッスンしていると右手が「なんとなく」なことが多くてもったいないなってよく思うんです。

そこで今日は普段使いの右手について。

ホルンて右手で何をしているのか。

支えてるだけじゃないの?

違うんです。
右手次第でその人の音色とピッチが決まると言っても過言ではないんです。

ピッチ

金管楽器や木管楽器は、管を抜き差ししてピッチを変えますよね。でもホルンは右手でもピッチを変えることができるんです。右手をベルにかぶせるほどピッチが低くなって、右手を開けるとピッチが高くなります。

見やすいかなと思ってベルだけ外して説明してみます。

これ、いつもの感じ。
ホルンの右手1

 

右手を開けます。
少し開けるだけでピッチかなり高くなります。

ホルンの右手2

 

 

 

次はベルに右手をかぶせてみます。

ホルンの右手3

これでピッチはかなり低くなりますし、同時に音色も暗くこもります。

 

たったこれだけのことでホルンはピッチがすごく変わるんです。

ほんのちょっとの変化でよければ、右手の指先を曲げるだけでもピッチが変わります。

いつもがこれなら
ホルンの右手1

 

 

これだけで
ホルンの右手4

 

いろいろ試してみて変化を感じてみるとおもしろいですよ。

 

ただし気をつけてほしいこともあります。

音色も変わる

ホルンは右手の開き具合でピッチだけでなく音色も大きく変わります。

右手をベルにかぶせるほど音は暗くこもっていき、右手を開けるほど音は明るくなります。

 

例えば音色が暗いなって自分で思っていたり、「もう少し明るい音で吹ける?」って人から言われたときは、少し右手を開けるだけで解決することもあるんです。

「音程高いよ」とか「ちょっと音が明るすぎるなあ」って言われたときは、ほんの少し右手をかぶせるだけで解決する。

こんな使い方も現実的かと思います。

 

応用編としてはフォルテでドカーンと吹くときは少し手を開けて吹くと、明るく華やかな響きになりやすい

静かなハーモニーの部分や木管がメロディーの部分では、ほんのちょっと右手を閉じるとハーモニーに入りやすかったり、音が落ち着いたりする。

実際ぼく自身はこんな風に考えながら右手を使っています。

おわりに

ホルンの右手の大切さ、少し伝わりましたか?

ピッチだけでなく音色にも影響がある右手の技術は、ホルンを演奏する上で大切な要素になります。

 

 

それではまた。

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