今回は「下アゴを張ること」について気づいたことがあったので、ブログを書いています。
「もっと下アゴ張って吹いて」
このアドバイスは実際にぼくもレッスンで過去に繰り返し指摘され、でもうまく自分に活かすことができず、悩んできたポイントでした。
バジル・クリッツァーさんの記事にも記載がありますが、どうやっても言われた通りに下アゴを張ろうとすると唇が振動しなくなったし、音は鳴っても薄っぺらい音になってしまっていたんです。
なので、下アゴのことを考えることをやめました。そうすることで、以前よりもずっと楽に吹けるようになったんです。
で す が
この昔の、「下アゴを張ろうとして楽器を吹いていた時のクセ」が、以前書いた金管楽器奏者が気付かずやっていた「下唇を巻き込んだ状態で吹く」についてという記事内の「下唇を口腔内に巻き込んで演奏する」ことに関連していたんです。
下アゴを張る、というアドバイスに関して
下アゴを張る、ということには口周りのいくつかの筋肉が関係しています。
下唇下制筋(かしんかせいきん)
口角下制筋(こうかくかせいきん)
口角下制筋(こうかくかせいきん)は人間の頭部の浅頭筋のうち、口唇周囲にかけての口筋のなかで上唇と口角を下方にひく筋肉で、表情筋の一つ。筋肉の一方が皮膚で終わっている皮筋である。別名、オトガイ三角筋(triangularis muscle)
オトガイ筋
オトガイ筋(オトガイきん、かつては頤筋(いきん)とも[1])は人間の頭部の浅頭筋のうち、口唇周囲にかけての口筋のなかで、オトガイ部に梅干の種のようなしわを作り、隆起させる筋肉である。
ここらへんの筋肉は下アゴを張る、ということに関連している筋肉なのですが、ぼくはこの辺りの理解が足りていなく、口輪筋まで下アゴを張るに参加させようとしていたんです。
口輪筋
口の周りの筋肉です。
口輪筋のどこをどう、ってうまく言えないんですが、下唇下制筋や口角下制筋、オトガイ筋と一緒に口輪筋も下アゴを張るために使おうと連動していて動かしていたため、見た目は下アゴを張っているように見えたのですが、やっていたことはアゴを開き、下唇を口腔内に巻き込んでいたのでした。
下アゴを張るってアドバイスに対して自分がどう受け取ってたかやっとわかった。下唇下制筋、口角下制筋、オトガイ筋あたりのことだったのに、一緒に口輪筋までピンとしてしまってた。で、結果下唇が巻き込まれ下の歯の上に乗り、結果口の中に入る感じになり、タンギングにまで影響してた。
— ごんざ ゆういち (@Gonja_19) 2018年1月6日
口腔内に下唇を巻き込んで吹いていることに先に気づいてなおそうとしていたところ、なぜそれが起きていたのかに気づいておらず修正が難しかったのですが、これが分かって修正しやすくなりました。
下唇を巻き込んでることに気付いたけどどうにもうまくいかなかったのは、なぜそれをやっていたか、が抜けていたからだ。
— ごんざ ゆういち (@Gonja_19) 2018年1月6日
口周りの筋肉への理解が深まったので、下アゴを張るのに必要な筋肉だけ使って下唇を張り、口輪筋は参加せずに楽器を吹いてみたところ、下アゴを張っても以前感じていた吹きずらさなしに吹けたし、なおかつ口腔内への下唇の侵入もなくせたのです。
自分が下アゴを張ろうとした時に今までどこをどう使っていて、なぜうまくいかなかったののか、という理解と、おそらく一般的に言われている下アゴの張り、についての理解。
またひとつ、奏法に関する引き出しが増えました。
それではまた!
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