金管楽器演奏時に起きる、歯と唇とマウスピースのプレスについて

ホルンのレッスンで「何に気を付けて楽器を吹いていますか?」って聞くと「マウスピースを唇に押し付けないように吹いています」と答える人がすごく多いです。(押し付け→以後プレス)

実際プロでも「なるべくプレスしないように吹いている」って言ってる人はいます。

ですがプロの場合は、プレスしないようにって言ってはいるものの「こんくらいのプレスは必要」ってちゃんとわかって吹いています。
ある程度はみんなプレスしているんです。

密着(プレス)はある程度必要

楽器を吹くときは歯と唇とマウスピースの密着は必要です。ですがここで唇とマウスピースをなるべく押し付けないようにとすると、腕に力が入りやすくなります。プレスは必要なのに無理にプレスしないように唇とマウスピースを離そうとしてくっ付きたがるのを防ぐからです。

それに加えて、唇にも力が入ります。無理に必要なプレスを嫌がり、押し付けないようにしてしまうと、本来必要なプレスを得ようとマウスピースにくっ付きたがるからです。

 

腕に力が入って唇にも力が入るとどうなるか。

  1. 音がぼんやり
  2. タンギングしにくくなり
  3. 唇が疲れやすく
  4. 高音域がかすれやすくなります。

先日レッスンした生徒も「唇にマウスピースの跡がつくから押し付けないように吹いているんです」って言っていたのですが、跡はプレスが強いからついているわけではなく、人によってちょっと引っかいたところがすぐ赤くなってしまう人がいるように、跡がつきやすい人がいる、というだけでそれが=プレスが強いから跡が残る、ではないのです。

その生徒も疑いの眼差しをぼくに向けながらも、いつもよりもプレスして吹いてもらったら、めっちゃいい音出たんです!周りで聞いてた生徒も「そっちの方がいい」と言っていました。

いつもよりプレスして吹いてみよう

プレスは足りなかった人はこれで音が変わります。ホルンだけじゃなくて金管楽器全部に言えることです。

そのとき気をつけることは3つ。

  1. なるべくマウスピースの全部が唇にピッタリつくこと。右だけ押し付けてるとか左だけとかじゃなく、全体的にピッタリ。(関連記事: マウスピースの角度は縦軸だけでなく、横軸にも着目してみよう
  2. プレスは上の音域だけでなく、中音域を吹くときから普段よりプレスして吹いてみる。低音でもゆるまないようにプレスは変わらずする。
  3. 歯がぐらついたり、血が吹き出たり、唇が破けるくらいはやりすぎ。

だまされたと思っていつもよりプレスして楽器を吹いてみることをおすすめします。

この時のポイントは、いつもよりプレスする際、少しだけ押し返す力も増やすことです。唇を少しだけ「ウ」と言っている時の唇の状態に少し近づける感じです。

必要な分プレスすれば腕も疲れないし、唇も疲れにくくなります。

 

 

 

 

それではまた!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ごんざ ゆういち

    国立音楽大学卒業。ホルン奏者。管楽器コーチ。 自身が長い間、心身ともに不健康な状態で音楽と関わってきた経験から「健康的に音楽しよう」をコンセプトに多方面で活動中。