アンサンブルが劇的によくなるために必要だった2つのコツ

ensemble

どうもごんざです。

バッハのコラールを2時間くらい金管五重奏でじっくり演奏する機会があり、とても大切なことにたくさん気付きました。

 

  • 健康的に吹くこと
  • 先に音楽がくること

 

この2つがいつもあればアンサンブルは成り立つ。そんなことを実感したんです。

健康的に吹く、ということ

アンサンブルメンバー同士がはじめましてだったり、知らない曲をとりあえず音出ししてみようというとき(周りのメンバーはどう演奏するのかな)(この曲どんな感じなんだろ)と探り探りになりがちです。

これって大人になってもある【はじめましてあるある】なんですけど、周りを気にし過ぎて不健康極まりないですよね。とりあえず吹いてみないことには始まらないのに。

そういうのがおそらく演奏に見えたんだと思います。

 

一緒に演奏していた方から「健康的に吹こう」というアドバイスをもらいました。

健康的に吹こう、とすると

  • 吹きはじめから周りの出方を伺う自分がいることに気付き。
  • フレーズの終わりのハーモニーに入るとき(合わせにいくぞ)という自分に気付き。
  • アンテナ全開で(周りに合わせなきゃ)な自分がいた。

 

大事なのはそこじゃない。

もちろんどれも大事だけど順番が違ったんです。

音程が合わなかったとき(あばばば、やべー)って音程合わせにぼくはよくいっちゃいます。でもそこで合わせにいくと、その場ではなんとなく合うかもしれませんが音は死にます。

「(あばばば、やべー)からなんとか合わせるテクニックも必要だし、使うこともあるけど今はそれいらないよね。合うまで待つ、くらいでもいいんじゃない?」という話もでてまさにそれでした。

 

合うまで待つ。

 

音が合わなかったときの(あ、合わなかった)って時に、音を引っ込めちゃうから気を付けてるって話も身にしみました。

 

健康的に吹こう!と思えば思うほど(合わなかったらどうしよう・・)ってのが自分の中にいることがわかって、身体にはまだまだいろんなものが染み付いていて、それが普段からいかんなく発揮されていたのでした。

そこを感じながらも、健康的に!と演奏すると、段違いにいい演奏になりました。

 

やっぱ何が一番最初にくるのがいいってそれは「音楽」であり「自分がどう吹きたいか」でした。

 

優先順位を「音楽」と「どう吹きたいか」で1位2位にして演奏すると、音楽がめちゃめちゃ活き活きしました。まずは吹きたいように吹く。当たり前だし単純なことだけど、いつの間にかそれができなくなっていました。

たったこれだけのこと。

自分がその時その場で、まさに演奏して体感したのですごく変化を感じることができました。

先に音楽がくる、ということ

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先ほどとはまた別の角度で、『先に音楽がくること』が大切と実感する出来事がありました。

 

演奏の合間に「ホルンがおいしく吹いてくれるの待ってるよ」とアドバイスをもらったんです。

そのときぼくは(なんか座り具合がしっくりこないな)とか(構え方どうかな)とか(息もっと楽に吸えないかな)とか考えていました。

 

そこでアドバイスをもらって、 (おいしく吹く!やったる!)

 

そう思って吹いたら一発で周りが「変わったね」と言ってくれるくらい演奏に変化があったんです。

演奏に必要なことを考えながら演奏していたつもりだったのに「音楽に集中しよう」とだけ思って演奏した方がうまくいく。

 

自分でブツブツ考えているのって内にこもった演奏で、演奏しながらも考えていたので周りの演奏が聴けていない状態だったのです。みんなで演奏しているのに一人で吹いている感覚だった、というか。

 

それに比べて(おいしく吹く!やったる!)は音楽する、ということ。

「音楽する」は、今!ここで!まさに!起きていることを感じながら演奏する、なんです。

結果として「身体の状態がどういう状況かはわからないけれど、音楽することに意識を持っていったらおいしく吹けた」んだと思います。

 

身体の使い方や考え方で演奏が変わることもあるし、かと思えば「音楽する」で結果的にすべてがうまくいくこともする。

なんなの?って混乱しそうになるけど、山の登り方はいくらでもある。そういうことですよね。

おいしく吹く

おいしく吹くって言葉で説明するのは難しいんですが、目立つところは「おれの出番だぜヒャッホーウ!」って気持ちで吹いたり「ここおれ目立つよね?知ってます」って吹くことです。自分で言っててよくわかんないけど、ぼくの肌感覚ではそんな感じです。 

究極は「ただその場で演奏する」で充分なのかもしれない

img_3853あばばば、と音程を合わせにいくでもなく、身構えて演奏するでもなく。

ここはこのパートを聞かなきゃ!でも、バランス気を付けっぞ!でもなく。

この曲はこういう曲で〜、という音楽的側面を理解することはもちろん必要ですし楽譜通り吹けることもまずは大切。

巡り巡って最終的には。

 

 

その場で鳴っている音楽全部を聴きながら「吹きたいように」「音楽する」

 

 

聞かなきゃと思わなくても聞こえているはず。

合わせなきゃと思わなくても自然に合わせにいく。

あれこれ気を付けなきゃと思わなくても自然に気を付けてる。

 

そこをあえて「ここ気をつける!」とすることで知らないうちに視野が狭くなったり、演奏に制限がかかる。だから究極、ただその場で音楽のことだけを考え健康的に吹く。

それだけで充分なのかもしれない。

そう思いました。
でもそうするためにはこれしなきゃあれしなきゃってなるので、結局は堂々巡りになります。それでも今回は原点回帰、というか大切なことに気づきました。

おわりに

言葉にするの難しいと思いながらも、この気持ちを伝えたくて文字にしました。

  • 健康的に吹くこと
  • いつも音楽が先にあること

いろんなことを考えて吹くとついつい忘れがちだけど一番大切なコト。

演奏するときぜひこの2つを最優先して演奏してみてください。

みずみずしい演奏になりますよ。

 

 

それではまた!

 

 

練習後にバッハのコラール曲集について調べると、新大久保のダクで取り扱っているとのこと。ホルンアンサンブルやフルートアンサンブルなどいろんな編成の楽譜があるので非常にオススメです。

 

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