満席!4/20.21 大阪にて第30回出張レッスン

「もっと歌って」がわからないときは、歌詞のついている曲を吹こう

どうもごんざです。楽器を演奏していて、

「もっと歌って」
「歌うように吹いて」
「歌が足りない」

なんてアドバイスもらったことありませんか?

ぼくは結構あります。
そうやってアドバイスもらった時はもちろん「はい!わかりました」と言ってなんとなくイメージして演奏してましたが、実際「歌うように吹く」ってどういうことかよくわかりませんでした。

でもね、ある時よく知っている歌詞のついている曲をホルンで吹いてみたら「歌うってこういうことか!」と気づいたんです。

急に昔よく聞いた曲をホルンで吹きたくなって

ある時、ぼくの高校時代に流行った、森山直太朗の「さくら」という曲がなんだか急にホルンで吹きたくなって歌の楽譜を買いました。

が、手に入った楽譜には「Original Key = A♭」と書いてあって(おいおいinAsかよ…)なんて思いながらも譜読み

ホルンは移調楽器なので読み替えはよくありますが、inAsはなかなか出会いません。

(ここがドだからこれはミか)とか(リズムはあーでこーで)とおぼつかない感じで吹いているととてもじゃないけど、ぼくが知っている曲とは程遠い出来栄えに。

いわゆる、音は合ってるけどただ吹いているだけ、な演奏。

この時の演奏は、(なんだこりゃ、知ってる曲と全然違うぞ、ひどいなこりゃ)と吹いてて嫌になるくらいでした。



ーしばらくののちー

そのうち読み替えに慣れリズムにも慣れてきたので、今度は歌詞を頭の中で口ずさみながら吹いてみました。

そうすると、
ただ吹いているだけの演奏が変わってくるのがわかりました。

歌声の伸びをイメージしながら吹くと、音の終わりはぶつ切りではなく美しく、

歌詞を思い浮かべながら吹くと、リズムの取り方も自然になっていきました。

全体的に演奏に流れがでてきました。

歌うってこういうことか!

歌詞のついている曲を楽器で演奏してみることで、「歌う」ことの意味がわかった瞬間でした。

歌詞のついている好きな曲はありますか?

「もっと歌って」というアドバイスをもらってよくわからず悩んだことがあるなら、ぜひ実践してみてください。

まずは歌詞のついている、自分が好きな曲を選びましょ。
最近の曲でも昔の曲でもなんでもいいです。演歌でも洋楽でも童謡でもJpopでもなんでもジャンルも問いません。あ、でもメロディーがある方がいいのでラップ以外がいいかな。

できれば鼻歌で歌えるくらいの曲がいいです。よく聞く曲、その曲が聞こえてきたら口ずさめるくらいが最適です。

楽器で吹いてみよう

今は本屋や楽譜屋に楽譜を探しに行ったりネットで一冊注文しなくても、最近の曲なら特に、一曲だけをネットで購入できてPDFですぐダウンロードできたりします。

ぷりんと楽譜は結構品揃えがいいので、好きな曲を探すには結構おすすめ。

ドレミが浮かんでいたり、奏法を気にしていると「歌」から離れてしまう

もちろん譜読みの段階では仕方ありませんが、慣れてきてからも頭の中で(ここはドで次はファか)などドレミが流れているようだと、なぜだかどこか不自然になり、いくら上手に吹けていても「歌」から離れてしまいます。

それに加えて、(ここのスラーはなめらかに)とか(跳躍きれいに)、(ここの休符はきちんと休んで)と奏法上のことを思っていても歌にはなりません。

歌詞を頭の中に浮かべながら吹いてみる

譜面が読めてきたら、実際に楽器を吹きながら頭の中で歌詞を歌ってみましょう。

流れが変だったり、音の出だしが曲のイメージと違うと、(なんだか変だな)と歌詞のない曲を吹いている時より圧倒的に気づきやすいです。

違いに気づいたら、いつも聞いている曲の流れに、自分の演奏を近づけていくんです。

違いがわかったら器楽曲を吹いてみよう

歌詞のついている曲を吹いてみて、大体歌っているのと吹いている感じが近づいてきたら「歌う」はかなりうまくいっていると思っていいです。

その先気持ちや時間に余裕があったら、その後に歌詞のない器楽曲を吹いてみてましょう。

今取り組んでいる大編成の曲の中でメロディーがあればそこでも構いません。

きっといつもより歌のある演奏になっていますよ。
何より、「歌う」のと「ただ吹いているだけ」の違いがわかるはずです。

おわりに

歌詞のないフレーズを「歌うように」と言われてもぼくはよくわからなかったけど、歌詞のついているフレーズを「歌うように」演奏することはとってもしっくりきました。

好きな曲ならなおさらです。

知っている人にとっては当たり前なのかな。でもぼくにとっては目から鱗でした。真面目に書きましたがこんなかたい話でなくても、自分の楽器で好きな曲を吹いてみると、それだけでとっても楽しい気持ちにもなります。

あなたはどんな曲が好きですか?






それではまた!