生徒の自主性のおかげで理想的なホルンアンサンブルレッスンができた話

新年明けて1月1日、LINE@を通して高校生からメッセージをもらいました。

「1月2日から4日までの間でレッスンをお願いできませんか?ホルン4重奏です」

急!

幸い予定が合ったのでレッスンに行ってきました。結果とっても素敵な時間を過ごすことに。

何より、生徒たちが素晴らしかった。
ぼくが思う理想のレッスンがそこにはありました。

 

やりたい音楽があり、
そのやりたい音楽を表現していて、
ぼくはやりたいことがよりできるよう提案する。
提案を採用するかは演奏する側が決める。

 

そんな風にレッスンを進めていくことができたんです。
なぜ理想のレッスンができたか。

それは生徒たちが自分たちでできる最大限のことをやっていたからです。

ただ「本番いつなの?」と聞いたら「明日です」と言われたのにはさすがにひっくり返りました。

前日!

やりたいことがある演奏とは

レッスンが始まって、まずは一度演奏を聴かせてもらいました。
かなりレベルの高い演奏でした。

高校生だったんですが、合図の出し方、音色や吹き方、テンポの変わり目、音量のバランス。
演奏を聴いていると、いろんな場面で(考えて演奏しているんだな)と伝わってきました。

 

もうこれだけで教える側としてはとびきりうれしい。

 

やりたいことがあって、うまくいかなくて。
でも自分たちでできる限りをやっていて。

初めましてで演奏を聴かせてもらって、それが全部伝わってくる演奏ってのはなかなかないです。聞けば年末から休みなしで練習していて、生徒だけではどうにもうまく練習が進まなくなってしまっていたとのこと。

(年末年始くらい休もうよ)と実際に本人たちにも言った気がしますが、気合は本当にすごい。尊敬。

一方的にやらせるのではなく、話し合いながら進めていくレッスン

「ここはどういう意図があるの?」

音の処理の仕方、テンポ感、バランス。
気になるところを取り出しながらレッスンを進めていくとき、ぼくは生徒たちに聞きます。

その度に「ここはこう考えてやっています」と話してくれました。
もはや感動するレベル。
ここまで考えてやってることがどれだけ素晴らしいことか。
あ、本人たちには言ってなかったかな。

すごいことだよ!

聴いていて「ん?」と思ったことがあって生徒にそれを質問したとき、はっきりと答えが返ってくるってことは、とても少ないこと。

意図があってやっているならこちらも納得。
その上で「こういうやり方はどう?」と提案していきます。

 

なんでもない普通のやりとりに聞こえるかもしれませんが、とても高度な次元でレッスンが進んでいます。
普通なかなかこうはいきません。

話を聞くと、ほとんど生徒だけで練習をやっている、とのこと。
君たち、立派。すごい。

自分がどういう先生でありたいか、改めて考える機会になった

何人かホルンレッスンの先生が変わったりしながら、ぼくを呼んでもらったようで。

生徒たちも、当然だけど相性を見たりだとか相手を選んでいるんだよな、と身が引き締まる思いでした。

おわりに

新年早々素敵な時間が過ごせてうれしかった。
ぼくの方がたくさんのことを学びました。

ありがとう。

それにしても。
ぼくはTwitterでつぶやいていたり、ブログを書き続けてはいたかもしれないけど、それで興味を持ってくれて実際に「レッスン受けたいです」って連絡をくれるってすごいことだよね。

壁を乗り越えて連絡をくれたことがとってもありがたかった。
予定が合ってよかった。
当日はきっと素晴らしい演奏になるでしょう。
ホールにみんなの素敵な音色が響き渡りますように!

本番ぜひ楽しんでほしいな。

 

 

 

それではまた!

 

後日アンケートに答えてもらいました^^
金賞おめでとう!

 

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