これまで金管楽器を吹いてきて、マウスピースをどの角度で口につけて楽器を吹くかって悩んだことありませんか?

「なんとなくみんなこの角度で吹いてるし、角度とか特に考えたことないです」って人も多いのではないでしょうか。

 

でもそのマウスピースの角度、本当に自分に合ってますか?

 

今回「どこの角度が一番吹きやすいのか?」がはっきりして、演奏面の様々な部分に改善が見られ、スッキリとした話をします。

マウスピースの角度は歯並びや骨格によって決まる

スケルトン

ホルンだったらちょっと下向きマウスピースの角度で吹いている人が多いし、トランペットだったら角度はまっすぐの人が多いですよね。

でもそれってそういう人が多い、というだけ。必ずしもそうじゃなければならない、ということではなかったんです。

ぼくの場合、歯並びを噛み合わせると上の歯と下の歯が並びます。それだと口に対してマウスパイプをまっすぐ当てた方が吹きやすいんです。ラッパっぽい感じになります。

でも、なかなかまっすぐ当てて吹く方にシフトできませんでした。

そこには「吹いてるちゃん」の存在があったからです。

吹いてるちゃん?

女の子

まっすぐにマウスピースを当てた方が本来骨格的に吹きやすい。

わざわざ少し角度を下にして楽器を吹くには、唇を寄せて口を作る必要がありました。

その結果、本来必要のない「なんか吹いてる感覚」みたいのがあったんですが、それを「必要なこと」と思って吹いていたんです。これが「吹いてるちゃん」です。

先日、レッスンで「その吹いてるちゃんはいらないんじゃない?」と言われました。

いつもそこにいてくれることで安心していた吹いてるちゃんをいらないだなんて!なんてこと!と思いながらマウスパイプをまっすぐ口に当てて吹いてみたら、吹いてるちゃんはいなくなりましたが思いのほか楽に吹けました。

 

なんですか、ぼくが今まで必要だと思っていた吹いてるちゃんは。

 

口に対してマウスパイプをまっすぐ当てることで身体の構造に添った角度で楽器が吹けるようになって、今まであった抵抗(吹いてるちゃん)がなくなり、音を出すのがスムーズになったんです。

ちなみにこれくらい角度が変わりました。

以前はこんな感じ。

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まっすぐ当てるとこんな感じになります。

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たったのこれだけの角度の変化で、様々な面が全然違うんです。

唇の反応がよくな理、タンギングの伝わり方も変わる。息の流れも変わる。音色も変わる。リップスラーもめちゃやりやすくなる。

もう、全部変わります。こればかりは明らかなバージョンアップです。

そんなことを話しながらレッスンを受けていると「今までどういうアパチュアのイメージで吹いていたの?」と先生に聞かれたので「アパチュアは丸いイメージがありました」と答えたら「随分古風な奏法で吹いていたんですね」と言われました。

それが正しいことかどうかなんて考えたこともなかった

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最新の奏法がどんなものか知らないし、古風な奏法ってのも正直よーわからんかったんですが、「何か一定のものを信じていた」自分に驚きました。

その考えが正しいかどうか、他に方法はないのかどうか、自分に合っているかどうか、考えたことがなかったんです。

かなり自分の中の情報は整理できていた気がしていたのに、全然そんなことなかった。ただ言われたことを丸呑みしていた自分がいました。驚き。

 

吹いてるちゃんの存在も大切にしてたし、「アパチュアは丸いイメージ」って思ってたこともあって、結果的に唇全体をかなり真ん中に寄せるイメージでアンブシュアを作っていました。今までは口の中も縦に広くするイメージで吹いていたし。

 

ホルン吹くときに口の中を広くしすぎてたのをフルート奏者に教わった話

2016.03.09

何かひとつが原因、ということではなく、すべてが絡み合って今の吹き方になっていました。それがひとつひとつ、出ている音が結果だよね、という感じで解きほぐされていくのは驚きを通り越してうれしかったです。

これからの練習もこの感じでいこう!と素直に思えました。

 

そう思えた理由は周りで聴いている人の反応にありました。

そのとき、レッスンする側とされる側の2人だけしかその空間にいなかったのであれば、先生の提案はきっと半信半疑だったんですが、グループレッスンで周りの人に聴いてもらうことで「へえ、これがいいんだ!」と、よりすんなり思えたんです。

自分の感覚を頼りにするより、周りの反応を信頼する

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正直、最初はグループレッスンてすごく抵抗がありました。

(みんな聴いてるから緊張するし、なんだかみんなの時間を使っちゃってるみたい)と思っていました。

ですがそのうち、レッスンを受けていて何か変化が自分に起きたとき、周りからの反応もかなり助けになることに気付きました。

周りが「変わったね!」と言ってくれると、先生だけに言われる「変わったね!」より納得感が強くなります。これすごく大事なこと。

 

このレッスンでホルンの右手に関する認識も大きく変わったので、その記事も近々更新します。人に聞いてもらうって大事。。

おわりに

周りがこうやってるからこう、じゃなく自分はどうなのか。

自分にとっては何が一番しっくりくるのか。

判断を自分の感覚だけを頼りにするんじゃなくて、周りの反応も信頼してみる。

自分が「なんとなく」やっていることってまだまだあるのかもしれない。レッスン受けるってきっと自分にとっていつまでも大切なこと。

とてもいい学びになりました。

 

 

マウスピースの角度、あなたはどの角度が一番吹きやすいですか?

 

 

ぜひ探してみてください。
試してみてください。
今よりもっと吹きやすい場所が見つかるかもしれません。

 

 

 

それではまた!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ごんざ ゆういち

    国立音楽大学卒業。ホルン奏者。講師。 自身が長い間、心身ともに不健康な状態で音楽と関わってきた経験から「健康的に音楽と関わる」をコンセプトに多方面で活動中。 現在アレクサンダー・テクニーク勉強中。