ホルンを吹いたことのない友人が「ホルン吹いてみたい」と言ってくれたので、一緒にホルンを吹いてきました。
はじめて楽器を吹いた彼と過ごした時間で、大切なことを3つ感じたのでシェアします。
誰もがきっと昔感じていたであろうこと。
そんなことを思い出させてくれる時間になりました。
- 自然な構え方
- 音がでるだけで楽しい
- 聞いて吹いたらその音が出た
①自然に楽器を構えたら
ホルンて大抵こんな構え方をします。
ちょと分かりづらいかもしれませんが、ホルン吹きの人って構えると左手と比べると右手が下になるんですよね。
それが彼が構えるとこうなりました。
違いわかりますか?
左手と右手の高さがほとんど同じなんです。
「持ち上げてみて」って言ったら確かにそうなりますよね。
今までホルンの右手の高さについて考えたことありませんでした。彼が構えるのを見て「この吹き方もいいな」と思いました。自然に構えるとこうなんだ!が新鮮で考えの幅が広がりました。
②聞きながら吹くとその音が出た
吹きながら一緒にいろんな音を出しました。
最初はチューニングB♭しかでなかったけど、一緒に吹くとどんどんいろんな音がでるようになってきて。
今まで吹けなかった音が少しずつ出るようになっていくのがおもしろくて「どうやったら今の音出たの?」と聞いたら「一緒に吹いてくれてる音を聞いてたら出ました」と言われて「ああ、そうなんだ」と。
あまりのシンプルさに感動しました。
高い音はどうやって出すんだろう
低い音はどうやって出すんだろう
息のスピードはこれくらいで、口の中の広さは、下の位置は、アパチュアは。。。やればやるほど「出す方法」ばかりに気がいってしまって理詰めで考えだすけど、本当はもっとシンプルなのかもしれない。
音を聞いて「出したい」と思って吹いてみる。
これだけで全部の音が出ればいいけどそううまくはいかない。でも一番最初にこの気持ちがくると、前向きに楽器を吹けるんじゃないかな。
③「音が出るだけで楽しい」
簡単な曲を用意したり、ハーモニーの楽しさを感じてくれたらいいな、といくつか準備をしていたんだけどそこまではいかなくて。
音を出してるだけでつまんないんじゃないかな、どうやったら曲吹くまで持っていけるかなと、いろいろ不安になってきて、「何かやりたいこととかできるようになりたいこととかある?」と聞いたら「音が出るだけで楽しい」って言われて。
音が出るだけで楽しい。
あまりに純粋な言葉になぐられたようなショックを受けた。
なんだそれ、なんだその純粋な気持ち。最後にそんなこと思ったのはいつだろう。
「ごんざさんは覚えてないかもしれないけど、はじめてホルンを吹いて音が出たとき、うれしかったでしょう?」と言われて。
(こいつ楽器の神様かよ)って思った。
最初に感じたであろうこの気持ちを思い出して楽器を吹けば、楽器との付き合いも変わっていく。そんな気がした。
おわりに
長いことホルンを吹いていて忘れていた気持ち、吹き方。
教える側のぼくがたくさんいろんなことを感じさせてもらってすごい時間になりました。
相手も楽しんでくれて「継続して受けたい」って言ってくれたのもうれしかった。レッスンて人に何かを伝えることより、自分が学ぶことの方が多いなあって最近思います。せいせいありがとう。
楽器を吹くうえで大切なことって実はもっともっとシンプルなことかもしれない。
それではまた。
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