そのフレーズが「なぜ難しいか」を知ると時短になる

どうもごんざです。
先日のレッスンで「なぜできないか」を知ると気持ちが変わるなあと思う出来事がありました。

レッスンで取り組んでいたのは、ドヴォルザーク作曲の交響曲第9番「新世界より」第4楽章の1stホルンのフレーズ。

(in.E)

この譜面(うわあ上のEかあ、高いなあ…..)と思う人が多いと思います。
レッスンでも

生徒さん
このフレーズ音が高くて…..💦
と苦戦している様子。
ごんざ
(うんうんわかるわかる、ここ緊張するし音も高いし大変なところだよね)

ここのフレーズはいろんな要素があるので難所。

がしかし!

(あー難しい!音高いし、音域幅広いし緊張するしむりむりむり!!!)

とひとくくりに【難しい所】認定する前に考えてみたいことがあります。

演奏者にとって『Hi E』はどれくらいの難しさなのか

ぼくからするとその生徒さんにとってHi Eは「確かに高い音だけれど出せなくはない音」に思えました。

けれど実際に吹いてもらった所、Hi Eはおろか全体的にうまく吹けていませんでした。

 

なぜだと思いますか?

 

Hi Eは出せない音ではないけれど、このフレーズだと吹けない。しかし吹きはじめは吹きやすい音域から始まる。

なんだかなぞなぞみたいになってきましたね。ぼくの見立ては、最高音が高いからうまく吹けないのではなく、

『フレーズの最初のHの音の吹き方にポイントがある』

でした。

問題はHi Eではなかった?!

以前、どの音域を口の基本ポジションにするかという記事を書いたのですが、基本はこの考えです。

ものは試し、と特に意図は伝えず以下のように吹いてもらいました。

(元々の譜面)

吹いてもらった譜面

なんてことはない、最初のHの音をただ抜かして吹いたもらっただけです。

たったこれだけのことですが、さっきとは違い上のEまでしっかり出てその先も譜面通りに音が並びました

生徒さん
あれ、できましたね?なんでですか?

さて種明かしです。

ポイントは開始音をどんな口で吹き始めるか

あまり具体的に言及されませんが多くのホルン奏者の場合、広い音域を吹きこなすにあたり、どこかで口を切り替えて吹いています。

ざっくり言うと、高い音を吹く吹き方・低い音を吹く吹き方の2種類。これといった境目がない人もいます。グラデーションのようにゆるやかに変わっていければそれは理想ですね。ぼくも現在挑戦中です。

今回のケースでいうとさっきのフレーズは、高音域に向かうのに最初のHの音を低い音を吹く吹き方、で吹きはじめていたんですね。

これでは本来吹けるはずの高音域も難しくなります。

なので今回の場合、低い音の吹き方で吹きはじめていたHの音をいったんはぶき、高い音の吹き方で普段から吹いているEの音からフレーズを吹きはじめてみることで、違いを体感してもらったんです。

こうすると、

高い音が出てくるからこのフレーズは難しいのではなく、最初の音が低い音の吹き方になっているから、その後の口の切り替えがうまくいかなくて難しい。

のです。
高い音が出ないわけじゃないんですね。

おわりに

言い回しが難しいのですが、ほんの少しの違いです。でもそのほんの少しの違いで圧倒的に吹きやすくなりますし、高い音が出ないわけではなく他に原因があると知ると、本人の気持ちが楽になります。高い音が出なくて難しいのではなく、最初の音の吹き方をどうするか、という話になるんですね。

こうなると道筋が見えます。
このように基礎的には問題ないのに曲に取り組んだときに初めて見えてくるものもあります。

問題に直面したときにとにかくできるまで繰り返し練習するのではなく、ちょっと立ち止まって考えて原因と対策がわかると練習の意欲が湧きますし、上達もはやくなります。

なぜできないのか分かるとその後の道筋がはっきりするんですよね。なので難しいフレーズに出会ったらまずは、「なぜ難しいのか」を考えてみることをおすすめします。

 

 

それではまた。

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