12月7日(土)8日(日)盛岡出張レッスンのお知らせ

譜読みのやり方徹底解説!これを読めば譜読みは大丈夫になる9つの手順

譜面が配られると合奏に備えて準備しますよね。
その準備を音楽の世界では「譜読み」と言います。

今日は譜読みをスムーズに進めるための9つの方法を紹介!

これを読めば今日から譜読みばっちり。

曲を聴く

これから演奏する曲を聴く。

CDはすぐには手に入らないかもしれないけど、今は例えばYoutubeならほとんどの音源が簡単に手に入ります。
Youtubeで音源を探すときは、何種類もの演奏を聴こう。再生回数が多いからと言っていい演奏とは限りません。

注意してほしいことは、吹奏楽の譜面だと時間の都合上カットされている録音もあるということです。
最初は必ずカットされていない音源を探して聴こう。

音楽用語を調べる

楽譜に書いてある言葉を調べよう。

楽譜に書いてある音楽用語は、曲の説明です。

「ここは活き活きと演奏しよう」とか、
「ここから少しずつゆっくり」とか書いてあります。

これがわかれば雰囲気やテンポや表現方法が分かるので、楽譜の理解はグッと進みます。

まずは部活に音楽用語辞典がないかどうか調べてみましょう。大抵一冊はあります。

なければこの機会に音楽用語辞典を買うことをおすすめします。
持っていて損はないです。
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すぐ調べたいならスマホをポチッとして検索すればほとんどの音楽用語は調べることができます。

譜面に何が書いてあるか知ることはとても大事なことです。

リズムをチェックする

パッと楽譜を見てリズムが複雑なところ、間違えやすいところはないかチェックする。

複雑なところがあれば練習するとき優先的に練習する必要があります。
難しいリズムで自分で分からなければ誰かに聞いた方がいいです。

そして演奏に必要な最低限のことを楽譜に書き込みましょう。
楽譜の書き込みはこんな感じがおすすめです。

楽譜を見ながら曲を聴く

音源が見付かったら曲を聴きながら譜面を見ましょう。

耳を使って聴きながら、目を使って楽譜を追うことで、曲がより自分の中に染み込んできます。パート譜を見ているだけではわからない、どこがどれだけ目立つとかどこのパートと同じ音を吹くとか、仕組みが分かってきます。

自分の役割を確認する

一回聞いただけでは難しいかもしれませんが、自分がどのパートと一緒なのか、場面ごとにどういう役割なのかを聴き取ることも大事です。

例えばある場面で全部のパートの音量が「mf」だったとします。ではみんな同じ音量で吹けばいいのでしょうか?そうではないんです。

同じmfでも伴奏とメロディーでは音量は違うんです。このように曲を聴いて自分の役割を知ることは重要です。

トランペットだからと言っていつも大きな音で吹いていいわけではないし、ホルンだからといって目立つこともあります。

しっかりと譜読みして合奏にのぞまないと、みんないると思って吹いたらいきなりひとりぼっちでソロ。。なんてこともありえます。

曲の雰囲気を感じ取る

一曲の中で曲の雰囲気が変わることがあります。
これを「転調」と言います。

転調するときはシャープが増えたり減ったり、フラットが増えたり減ったりするからわかりやすい。
臨時記号も見落とさないように。臨時記号があるということはそこで雰囲気が変わる、ということです。

長調(明るい調)か短調(暗い調)かによっても違うけど、ざっくり言えば、シャープが増えれば増えるほど音楽は明るく華やかになります。フラットが増えれば増えるほど深く柔らかな音楽になります。

リズムをチェックする

パッと楽譜を見てリズムが複雑なところ、間違えやすいところはないかチェックする。

複雑なところがあれば練習するとき優先的に練習する必要があります。
難しいリズムで自分で分からなければ誰かに聞いた方がいいです。

そして演奏に必要な最低限のことを楽譜に書き込みましょう。
楽譜の書き込みはこんな感じがおすすめです。

小節番号を譜面に書く

練習が始まると細かく場所を区切って練習することになります。

そんなとき、すべての小節に小節番号が振ってあると、合奏がスムーズに進みます。

「はい、次は25小節目から演奏しましょう」

だと練習がスムーズだけど小節番号が譜面に書いてないと、

「えーっと次は最初から数えて13小節目から」

なんてことになります。探すだけで疲れますよね。

練習をスムーズに進めるためにも、小節番号の書き込みはおすすめです。番号に間違えがないようにしっかり数えて書き込もう。

合奏までに

最初の合奏までにわからないところ、できないところをできる限りなくしておきましょう。

そしてこんな感じに演奏したいな!っていう自分の思いを持とう。

合奏という場所はみんなが準備してきたものを合わせる場所。
一緒にやってみないとわからない音量のバランスや、みんなの吹き方の方向性をそろえる場所。

みんなの世界観を合わせるところ。

その場所でリズムがわかってなかったり、音をいつも間違えちゃう人。準備が不十分のまま合奏に参加してしまうと合奏が進まないことがあります。

前もってやっておけば避けれたことかもしれない、と思うともったいないですよね。

曲のイメージをもつ

曲を聞いて役割を調べる。
雰囲気を感じてリズムを理解する。

ここまででも結構大変です。
でもまだ先があります。

曲の背景を調べる

いつ、誰が、どんな想いで曲を作ったか。
作曲者はどこの国の人でどんな場所で育ったか。
何才くらいの頃の作品なのか。

調べれば調べるほど、どんな風に演奏するかイメージが湧くし曲への愛着も増す!
どんな風に吹きたいか

ここまでで曲のことは大分理解が進んできましたね。
実はここから先が一番大事です。

 

あなたはどんな演奏をしたいですか?

 

曲を吹くときのイメージを持ちましょう。

曲の雰囲気はどうだろう?

明るいかな?
暗いかな?

明るかったら何色のイメージ?

温度でもいいよ。
あったかい?暑い?爽やか?

暑かったら季節はいつだろう。

初夏?真夏?残暑?

時間帯は?

朝?昼?夜?

登場人物は?

どんな場面で?

こんな感じで曲のイメージを膨らませて合奏の準備をしましょう。

一曲の中でもイメージはいろいろあってOK。
イメージを持つのと持たないのとじゃ大違いです。

みんながいろんなことを考えて演奏することで、楽譜に書かれている曲が立体的になり、息を吹き返す。

立体的な曲にいろんな色がついてホール中に響き渡り、お客さんに届くんです。

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番外編  演奏する曲が編曲されたものだった場合

吹奏楽部で演奏する曲の中には、もともとはオーケストラの曲だったものを吹奏楽用に編曲した楽譜があります。

オーケストラには弦楽器がたくさんいたり吹奏楽と比べると編成が全然違います。

編成が全然違うメンバーで演奏するために書かれた曲を吹奏楽に書き換えて演奏することになるので、本来であれば弦楽器が弾いているところを木管楽器が担当する、なんてこともある。

吹奏楽には吹奏楽のよさがあるけれどできるだけ原曲の演奏に近付けたい。
吹奏楽用に編曲した曲を演奏する場合は原曲の演奏も聴いてみよう、ということです。

吹奏楽とオーケストラでは雰囲気が違うので、原曲を聴いてから練習すると「ここはもともとヴァイオリンが演奏しているところだな、ヴァイオリンだったらどう弾くだろう」とか思いながら演奏することもできるようになる。

 

そうなってくると吹奏楽の演奏だけしか知らずに演奏するのと、もともとの曲を知っていて演奏するのでは、演奏の質が変わってきますよ。

おわりに

譜読みをするときチェックしたいこと。

音源を聴く
自分の役割を理解する(構成を理解すること)
雰囲気を感じる(調号の確認)
リズムをとらえる

自分なりの曲のイメージをふくらます

余裕があれば番外編

こんな感じです!
あなたの譜読みが少しでもスムーズに進みますように。

 

 

 

それではまた!

 

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