12月7日(土)8日(日)盛岡出張レッスンのお知らせ

やわらかい唇の使い方で響きが増えた話

どうもごんざです。
金管楽器を吹いていると「唇をやわらかく使う」って言葉を聞くことがあると思います。

ぼくはこれまでこの言葉を(ぼんやりしてて何を指しているのかよくわからん)と思ってたんですが、「あ、こういうことか💡」と気づくタイミングが最近ありました。

気付いて唇の使い方を変えてみたら、パッと聞いて分かるくらい音色や唇の反応が変わったんです。

それまでぼくは最近の自分の音を、
カラッとしていて明るい音と思っていたのですが、やわらかい唇の使い方をしたら響きが増え音色が結構変わりました。
その上唇の反応もよくなったんです。

ただこれは、今現在マウスピースで隠れた部分の唇を締めて吹いている場合に限るなあ、と今の時点では思っています。

今すでにやわらかい唇の使い方で吹けている人が、これからお話しするやわらかい唇の使い方を目指すと、脱力しすぎて様子がおかしくなる可能性もあるので注意が必要です。

と、ここまで書いて(そういえば過去にもこれに近いこと書いてた気がする…)と自分のブログをあさってみたら関係のある記事が2つありました。

ホルン吹いてて言われる「口先だけで吹く」この言葉の真意は口輪筋が鍵かもしれない

自分の音が気に入らないとき「口輪筋」をうまく使うことで音色が良くなる!

「唇をやわらかく使う」には唇の両端をセットする、という、口輪筋を意識的に使う考え方が必要になってきますので、上記の記事をお読みいただけるとこの先がよりわかりやすいと思います。

両端より中の部分

これまで、楽器を吹くために唇周りにある口輪筋の使い方が大切なことはなんとなくわかっていました。

でも唇の両端をセットした後の唇がどんな状態であるか、までは考えたことがなかったんですよね。

今回の「やわらかく唇を使う」はここが関係していました。

ぼくはこれまでホルンを吹きはじめる前に、唇の両端の口輪筋を意識はしていたんですが、それに加えて唇をぎゅっと締めて吹いていたんです。締めていた、を他の言い方で言うならば「寄せていた」「集めていた」んです。

このぎゅっと締めていた使い方が、どうやらよくなかったよう。これをやめてみたところ音が変わるのを感じました。

上下の唇が自然に合わせっている状態で唇の両端のセットができていたら、中音域においてはこの、唇を締める(寄せる)力は必要ありませんでした。

アンブシュアの準備を唇の両端にほとんどお任せしちゃった感じです。
そうすると前述した「唇をやわらかく使う」ができるようになったんです。

吹き始める前の状態でその後が変わる

吹きはじめる前の話なので、もちろん音を出し始めたら音域や求められる音色によって唇のやわらかさは変わってきます。

最初から唇をぎゅっと締めて吹き始めていると、唇がやわらかく使いにくいので低音や豊かな響きを持つ音を吹きにくいのかなあ、逆に最初から唇をやわらかく使って吹き始めると、反応が良くなったり響きが増したりはするけども、ハイトーンの吹き方に一工夫必要なのかな、と今はと推測しています。

おわりに

ちょっと簡潔すぎたかな、とも思うのですが唇をやわらかく使うことに関して書いてみました。

なぜぎゅっとしていたかを遡れば自分の長年の奏法のクセに関係することに思い当たったので、それも収穫でした。

ただ少しやっかいなのは、唇の両端を締めその内側をやわらかく使うってやってる感があまり得られないので、自分でできているかどうかがわかりにくいのです。ただ音は確かに違うので吹き心地や音色を聞くと違いがわかります。

去年の秋くらいからまるっと吹き方を変えたからここにたどり着けたんだと思うと、まだまだうまくなるぜ!って楽器を吹くのが楽しくなります。







それではまた!