12月7日(土)8日(日)盛岡出張レッスンのお知らせ

ホルンの低音をスムーズに出すために試してみてほしい4つのこと+具体的な練習方法

lowtone

どうもごんざです。
先日Xでこんな質問をもらいました。

「五線のAの2オクターブ下のАがどうしてもでなくて焦ってます。 低音のいい練習方法はありますか?」

ペダルのAまで出てるってことはだいぶ低音域の出し方のコツはつかんでいるとは思いますが、今日は自分が低音を吹くときに気をつけていることを4つ紹介します。少しでも参考になりますように。

あとは低音が吹きやすくなる方法も紹介しますね。

1.アンブシュアタイプを見極め、動きを利用しよう

自分がどのアンブシュアタイプか知り、低音を吹くときにアンブシュアがどう変わっていくのか知ることは、低音を楽に吹く上でとてもヒントになります。

バジルクリッツァーさんがDavid Wilken氏のウェブサイトから翻訳して紹介してくださっているこちらのサイトで自分のアンブシュアタイプを確認してみましょう。

金管楽器の3つの基本アンブシュアタイプ

ぼくは「超高位置タイプ」です。
上の音域にいくにつれて、マウスピースと唇はほんの少し左上にずれていきます。
下の音域にいくにつれて、右下にマウスピースと唇がセットでずれていきます。

マウスピースがいつも真ん中に居続けるよりも、音域によってマウスピースはどんどん動いた方が圧倒的に吹きやすくなります。

2.唇との密着は気にしてみよう

低音域にいくにつれてマウスピースと唇と歯の関係はどうなっているか考えたことはありますか?低音域にいくにつれて唇の密着をはじめ、いろんなところがゆるんでいきがちです。

ぼくが楽器を吹くときは、マウスピースの密着は上の歯より下の歯の方が強いので、他の部分がゆるんでも下の歯と唇とマウスピースとの密着だけは変わらないように吹くとうまくいきます。

音がブルブル震えたり、不安定になりにくくなります。

3.息のスピードと量を考えてみよう

低音域がうまく鳴りにくい方って、低音域にいくにつれ息を吐く量を減らしているケースが多いように感じています。

これ、ぼくらが最初に出会う息を使って吹く楽器の影響を多分に受けていると思うんですよね。そう、リコーダーです。

リコーダーの低い音って、息をそおっと吐かないと鳴りにくいイメージがあるので、低音苦手な方もなんとなくそれに引っ張られて金管楽器の低音も同じ息で吹こうとしていることが多いのですが、実際は低音にいくにつれ息の吐く量は増やしていく方が、うまくいく場合が多いです。

息の吐く量は増やしていくのだけれど、それだけでもちろん低い音は出ません。息の吐く量を増やすにつれ、息の通り道はだんだん広くなっていくので、結果的にはバランスが取れるのです。ここがリコーダーとは違う点ですね。

上唇か下唇、どちらかの唇をめくっていくことで、出やすくなる?!

これはまだ研究中(2024年現在)の段階なのですが、低音域にいくにつれ下唇か上唇、どちらかをマウスピースに引っ掛けるようにしてめくっていくことで、他の部分を部分をほとんど変えることなく低音域が出やすくなります。

それでも鳴りにくいときに、息の通り道を狭くしていくことで、音色や音量が低音域だからといって変わることなく吹けることが、自分自身やレッスンで試してみることで、ごんざの中で明らかになってきています。

アンブシュアモーションを使って低音域を吹くときも、きっとこの効果も含まれているのでしょうね。

半音階で低音に移行することで適切な状態で低音が吹ける

いきなり下の音を吹いたりする場面、(下の音だ!)と意識するあまり、そんなに口を変えなくても本当は吹きたい低音を吹けるのに、必要以上にあごを落としたり、アパチュアを大きくしたり、口の中を広くしてしまいがちです。

本当はもっと少ない変化で低音が出るケースが非常に多いのです。

いきなり吹くのと、下行先で吹くのとの違いを感じてみよう

・例)ペダルC(五線の中のCのオクターブ下のC)だけまず吹いてみましょう。

・次に五線の中のCから、半音階でオクターブ下のCまで丁寧に下がっていきましょう。上の音域バージョンは以前別の記事で書きました。(ハイトーンは「練りわさびみたいな感じで」

 

2つを吹き比べたとき、下のCを吹いたときの口の状態は同じでしたか?

おそらく2つの目の吹き方のときの方が、そこまで口を変えなくてもオクターブ下のCが出ているはずです。

1つ目の吹き方で必要以上に下の口で吹いてしまうことを勝手に「口が足りなくなる」って言ってます。必要以上に下の口で吹いてしまうと、それもまたいろいろと無駄があって、いい音が鳴りにくいです。

おわりに

低音を吹くときに「今の自分ってどうやって吹いているのかな?」と考えてみるきっかけになるといいなと、普段から気をつけていること、実際にレッスンでも活用しているやり方と、おすすめの練習方法を書きました。

何か少しでもヒントになればうれしいです。
ぜひ試してみてください。

 

 

それではまた!

 

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