ぼくは個人レッスンを専門に活動していくと決めたので、どんなレッスンをするのか、レッスンを受けてくださった方以外には見えてこないかと思います。

 

一言で言えば、「一人一人に合った吹き方を見つけていくレッスン」です。

 

言葉で聞くと「レッスンなんだからそりゃそうだろ」となるかもしれませんが、現実、多くのレッスンでは先生の吹き方をそっくりそのまま教わるレッスンがほとんどです。

この形が悪いとは思いません。
実際、ぼくがこれまで習ってきた先生方はどの先生も本当に素晴らしい音楽家ですし、知識も経験も豊富で、まさにプロフェッショナルです。間近で素晴らしい音色を聴かせてもらい、聴き惚れたり、刺激をもらってがんばるエネルギーをもらったことも一度や二度ではありません。

 

ただ、どの先生も素晴らしすぎるのです。

 

ぼくのホルン人生で言えば、中学時代はハイトーンも出なければすぐバテて吹けなくなったり、そもそも練習嫌いだったり、高校時代は後打ちができなさすぎて講師に鼻で笑われたり、練習時間が足りずにどんどん下手になっていったり、言ってみれば散々でした。

素晴らしい先生方のレッスンは、演奏にそこまで悩んだことがない人にとっては、とってもしっくりくるレッスンだったと思うのですが、当時こんな状態でしたから、どんなに素晴らしい先生のレッスンを受けても、そもそもの隔たりがすごいのです。

(うひょー、先生めっちゃいい音、自分下手すぎマジクソ)だとか(先生の言ってることはわかるんだけど、それをどうやればできるのか知りたいなあ)とか、そんなことばかり思っていました。

そんなとき、自分が今どんな状態で何が問題で、どうすればよくなるか。を教えてくれる先生にぼくは出会いたかった。いや、教えてくれなくてもいい。ただ一緒に考えてくれる存在がいてほしかった。もちろんこれも、「そんなの自分でみんななんとかしてるんだよ」と言われればそれまでです。

 

でも、授業で数学を習うにしても、いきなり「この問題を解いてみろ」とはならないですよね。公式を習い簡単な問題を解き、その上で取り組むはずです。

陸上競技にしても、いきなり「さあ、42.195kmを今から走ってごらん」なんて言う人はいるはずないですよね。

これらは、「はい、やってみようか」で、できっこないことが誰の目にも明らかだからです。でも、それが音楽だと非常に見えずらい。まだろくに音も並ばないのに「ここの音楽はこう!」みたいなレッスンはそこかしこで行われています。(音楽的なことを学ぶことが不必要、と言う意味ではもちろんありません)。

 

実際楽器を持って1ヶ月とかで合奏に参加させられることもザラです。これがどんなに大変なことで過酷なことなのか、どれだけの人が真剣に考えているでしょうか。そしてそのまま「音外すな」「音程!」と言われ続ける音楽生活に入る人も多いです。

これじゃ途中で先に進めなくなる人もたくさんいるに決まっています。実際、中学生でも、高校生でも大学生でも社会人でも、そういう人にたくさん出会ってきました。 

そういう人たちは努力が足りなくて才能がないから、できなくても仕方ないのでしょうか?いくら音楽が好きで、心から愛していても、あきらめなくてはいけないんでしょうか?

ぼくはそうは思いません。

 

思い通りに全然楽器が吹けなかったり、調子が悪かったりがあったとしても、必ず変われます。自分自身がそれを経験しているからこそ、自信を持って言えます。ぼくはいろんな人から少しずつ要素をもらい、調子を回復させ、今も上達への道を歩んでいます。

ただそうなるには、一人一人がどんな風にこれまで楽器を習い、知識を蓄え、何を思い演奏しているかをひもときながらのレッスンを受ける必要があります。どこで脇道にそれてしまったのか、何が足りないかを一緒に考え、修正し、やがては自分で歩けるようになっていくための、レッスン。そういうレッスンがあった方がいいと思うし、何より、ぼくはそういうレッスンをしてくれる人に出会いたかった。

そんな思いがあるから、どこかにいるであろう、ぼくを必要としてくれる人に出会うため、自分が(こんな先生に出会えたらなあ)と思うような先生を目指してレッスンしています。

これがぼくのレッスンです。

 

42.195kmのフルマラソンをいきなり走れるはずがありません。靴を選び、コースを知り、基礎体力をつけ、短い距離から走れるようにし、やがてフルマラソンに挑戦するものです。

なので音楽もいきなり音楽的なアプローチをする前に、知っておきたいこと、やるべきことって本当はたくさんあります。

そこを伝えていきたい。

 

自分に合った吹き方を知り取り組み方がわかれば、もっともっと音楽を楽しめるようになります。楽器を手にしたばかりのあの頃の気持ちが戻ってきます。

その気持ちさえ思い出し、いつも大切にしていけば、どんな環境であっても自分に合った音楽との楽しみ方を見つけていけると思うのです。

 

 

 

それではまた。

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