どうもごんざです。
こんなことをツイッターでつぶやいたところ、
パート内で音色や音程が合わないとき、チューナーで「出ている音の」音程を合わせがちですが、アタックがバラバラだとそろいにくいです。アタックがそろうと息のスピードもそろうし、息のスピードがそろえば音程もそろいやすいです。楽器を吹く前のアタックの練習をパート内でエアーでやってみましょ。
— ごんざゆういち (@Gonja_19) 2017年7月13日
「息のスピードってなんのことを言ってるの?」と質問をいただきました。
何度かその方とやりとりをしているうちに、自分の思考も整理されて「息のスピード」について考え直すきっかけになりました。
「息のスピード」が何を指すかはその都度変わる
「息のスピードもっとはやく!」って言葉よく聞きますよね。この息のスピードって、そもそもどうやって作り出していて、何を指しているものなのか。
例えば、息の出口を狭くすることで息の吐く量に変化はなくても、息のスピードは早くなります。
例えば、舌で息を止めておいて息の圧力を高めておき、舌を離すことで止められていた息が待ちわびたように外に出て行くと、息のスピードが早くもなります。
ということは、息のスピードはやくする=息の吐く量を増やす、とは限らないのです。
なので本来「息のスピードをはやくして」って提案は難しいものなのです。タンギングを強くするのが解決に向かうのか、息の出口のサイズを狭めろと言っているのか、はたまた息を吐く量を増やして、と言っているのか。
息のスピードはやく!があれば息のスピード遅く!もある
あまり聞かないですけど、「息のスピード遅くしてみよう」と言うこともあります。
息のスピードを遅くするには、音の出だしのタンギングをやさしくしてみよう、と言ってみたりもします。吐く息の量自体を少なくしても息のスピードは遅くなりますし、息の出口を広めてみても息のスピードは緩やかになります。
適切な言葉を選ぼう
「息のスピード」とひとくくりしちゃうと実はいろんな危険性があります。受け取り手によって解釈が違うからです。
だから提案する側は「どうなってほしいのか」をもっと適切に表現できる言葉を持っていたいですよね。
おわりに
息のスピードっていろんな意味が内包していて難しい表現です。
提案する側が何を思って言っているのか、受け取る側はどう受け取るのか。受け取る側がどう吹いているかによっても変わってきます。
起きてほしいことはそもそも何なのか。
当たり前に飛び交っている言葉でも、今一度手にとってよく考えてみるといいかもしれません。
それではまた。
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