残席わずか!大阪出張レッスン| 4/19.20(土・日)

手軽にできる奏法セルフチェック6つのポイント

どうもごんざです。
日々レッスンをしていて、結構無意識に楽器を構えて吹いている人が多い印象を受けます。

もったいない!

どんな音が出るのかの6割くらいは、もうそこで決まると言っても過言ではありません。

自分に合ったマウスピースの当て方をしているか、角度か、どんなブレスをとるか唇のどこを使っているか、唇のどこを使っているか、等。

楽器を吹くまでの工程って実はかなり大切で、少し気をつけるだけで吹きやすくなったり、音が安定したり、タンギングが楽になったりするポイントがいくつもあるので、今日はそれを紹介します。

鏡を見れば自分で確認できますので、ぜひ試してみてください!

構えるときのマウスピースの持っていき方

最初のチェックポイント、構え方。
座って演奏するときの場合で考えてみます。

楽器をひざの上に置いている状態からスタート。

楽器を持ち上げてマウスピースを口に付けるわけですが、基本はマウスピースだけを口に近づけます

あ、今聞こえました。

“ガヤ”
当たり前だろ

はい、当たり前と言えば当たり前です。
が、ここで観察してほしいのは『口はマウスピースを迎えにいっていませんか?』ということ。

意外と楽器を構えるにあたって、楽器を持ち上げて口にマウスピースを近付けるときに頭が少し上下に動いたり、身体が前傾したり後傾したりして、謎の場所に集合していることがあるんです。

いつも通り座ったら口元を集合場所にして、マウスピースが来るようにしてみてください。あ、少し首を左に曲げるくらいはOKですからね。息が吸いやすくなったり、楽に楽器が構えられるようになることがあります。

マウスパイプの向きと角度

ここめっちゃ大事。
ぼくはなんとなく、マウスパイプを吹きやすい角度よりかなり下めに向けて吹いていて、大分長い間損をしていました。

マウスパイプの角度

角度によって、唇の反応の良さ、息の使い方の効率の良さ、タンギングのしやすさ、伸ばした音の安定感、にかなり関係してきます。

骨格や唇の厚さや形、噛み合わせによって人によって角度は違います。一概には言えませんが、噛み合わせで考えてみると、自分に合った角度が見つかりやすそうです。

 

上の歯と下の歯を噛み合わせたときに、日本人の場合ちょっと上の歯が被さる場合が多いので、そうするとマウスピースを当てたときマウスパイプの角度はちょっと下向きになりやすいです。

受け口と言われる下の歯が上の歯より前に出ている場合は、その逆。

噛み合わせで上下の歯が揃っている場合は、マウスパイプの角度は地面と並行になりやすいです。

ちなみに上下の歯が揃うのは欧米人に多いみたいです。

一般的に、欧米人の噛み合わせは前歯と下顎の歯がきちんと噛み合う「アングルI級」とされる場合が多いです。

西洋人の歯の特徴

マウスピース(マウスパイプ)の向き

ここ、意外と見落としている方が多いです。横軸で考えたときにマウスピースをどこに当てているか、が主に関係していると考えています。

例えば、歯並びを一旦無視して考えると、真ん中より右側にマウスピースを当てているなら、マウスパイプも少し右側を向くのが自然と考えられます。これが、右側に当てているにも関わらずマウスパイプが正面を向いているようだと、右側が少し浮いて、安定感に欠ける場合があります。逆も然り。

これは鏡を見ながら吹くとわかりやすいです。これまで多くの方とレッスンで関わってきて思うのは、そもそもマウスピース唇の真ん中に当てている人の方が少ないです。ということは多くの場合、マウスピースは左右どちらかに傾くことがほとんど、と言えそうです。

あなたが、唇の真ん中よりどちらかに少しずれたところに当てているようでしたら、試しにずれている方向に少しマウスピースを傾けてみて吹いてみましょう。吹き心地が良くなったり、密着感が上がる可能性があります。

マウスピースの唇の当て方の割合

はい、ここもとっても大事。

ぼくが子供の頃から今に至るまでいつまでたってもホルン吹きは、マウスピースを唇に当てたときの割合は上唇2対下唇1が良いとされがちで、その割合でない場合、「その割合になるよう矯正された」という話もよく聞きますが、人によります。

上唇1対下唇2の人もいるし、上唇と下唇が半々くらいの人もいるんですよね。

ぼくはほとんどの場合、特に何も考えずに自然に当てて吹いているときの唇の割合がその方にとって合っているかなと考えているので、レッスンでお相手のその割合を大幅に変えるような提案はほとんどしません。

なので(自分てどれくらいの割合の唇で吹いているのかな)と知っておくことは、大切。周りの人と違うからと言って、無理に変える必要はありません。

関連記事:金管楽器の3つの基本アンブシュアタイプ

息を吸う時の身体の使い方

「息を吸うとき肩を上げないで吸って」とか「とにかくお腹を膨らませるんだ」って言うような提案てたまに聞きますよね。ぼくも中高時代にそういう指導を受けたことがあります。

上の提案で改善されるならそれでももちろん構いませんが、もしもそれで「息が吸いにくいな」とか「もっと吸いたいな」と思うようでしたら、一度自分がブレスをするとき身体がどう動くか観察してみましょう。

息を吸うときに肩とか胸元がまったく動いていないなら、もっと吸いやすくなるかもしれません。

自然に呼吸ができていれば、肩や胸元、脇腹の部分などは多少の動きはある部分なので、例えばわざと肩を上げて息を吸ってみるのもおすすめです。

唇が閉じている瞬間はあるか

唇の反応の良さ、バテやすさ、息がすぐなくなる、このあたりに大きく影響してくる部分です。

楽器を吹くときの口元をよく観察してみましょう。

息を吸って「さあ吹くぞ」とマウスピースを口につけたとき、上唇と下唇の隙間は開いているかどうか。開いているようでしたら隙間なしでマウスピースを口につけて吹いてみたらどうなるか。

マウスピースを口につけたとき、上唇と下唇の隙間が開いていたとしても、息を吸って吹き始める直前に唇が合わされば、それで吹きやすくなることもあります。

どちらの場合も隙間が開いているとしたら、そこに伸びしろがある可能性があります。

 

こちらで詳しく書いています。

唇のどこを使って演奏しているか

バテやすさ、唇の反応の良さ、音色等に大きく影響してくる部分。上記の、マウスピースを口に当てたときに唇が合わさっているかどうかや、いつ唇同士が合わさるか、も関係してくるので複雑。

ぼく自身も大いに悩んだ(今も完璧な割合とは言えない)部分で現在は、

上唇の裏をたくさん使う→まったく使わない→ちょっとだけ使う、というところに今は落ち着いています。

また、その使う部分をどうめくるか、もやり方がいくつかあります。当てる時点ですでに少しめくっている、唇にマウスピースを当てたときに、マウスピースで上唇をちょっと持ち上げる、等。

人によってはこれが下唇の場合もあるかもしれません。いろいろと試してみる価値はあると思います。

 

まずは吹くときの自分の口元を注意深く観察して、今自分はどうやって吹いているか、を知りましょう。

そこから例えば(ちょっと上唇を持ち上げてみたらどうかな)といろんなやり方を試してみるのがいいです。

ただ、唇を持ち上げると程度によっては上唇と下唇の隙間が開くこともあって、それによっても吹きやすさが変わるので慎重に。

おわりに

今回紹介した6つの要素は、レッスンでもまず見る部分。ここだけでかなり演奏が変わることも多いので、ぜひ自分でも観察してみてください。ヒントがあるかもしれません。

ところでこの記事のサムネイルのホルン吹き、生成AIで作ってみたんですけどどうですか。かわいくて結構気に入ってます。

最近AIをいろいろいじっているのですが、使いこなせばいろんな面で役立ちそうで役立ちそうでわくわくしています。

 

 

それではまたー!

\Xでごんざを  

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